日本勢初の快挙だ。現地７月27日、ジョージアのトビリシでフェンシングの世界選手権・男子エペ個人の決勝が行なわれ、加納虹輝が男女通じて日本勢史上初の優勝を果たした。また、準決勝で加納に敗れた山田優も銅メダルを獲得し、日本勢がダブル表彰台に立った。
【動画】加納虹輝がハンガリー選手を下し、世界一を決めた瞬間！

　加納はパリ五輪の男子エペ種目で日本人初の金メダルに輝き、団体でも銀メダルを獲得。２大会連続でメダルを獲得するなど、実力を示してきた。今大会では準々決勝で古俣聖を15ー11、準決勝で山田を15ー８で下し決勝へ進出。決勝ではゲルゲリー・シクロシ（ハンガリー）と対決し10ー９で競り勝ち、世界一の快挙を達成した。

　試合後、加納は日本フェンシング協会を通じて以下のようにコメントした。

「応援ありがとうございました。今シーズンはメダルが中々取れず、悔しい思いをしてきましたが、最後に一番大きな試合で優勝することができて、嬉しい反面ホッとした気持ちもあります。この調子で団体戦も優勝したいと思います」
  　この結果を受け、2008年北京五輪の男子フルーレ個人、12年ロンドン五輪の男子フルーレ団体で銀メダルを獲得している太田雄貴さんは、自身のXを更新。「日本のメディアの皆さま　本当に快挙なんです。深夜の時間ではございますが、少しでも多くの方々にこの快挙が伝わるようにご協力よろしくお願いします」と綴り、日本フェンシング史に残る歴史的快挙の周知を呼びかけた。

「エペ」とは、フェンシング３種目のひとつで、「突き」のみが有効。全身（頭からつま先まで）どこを突いても得点になるのが特徴だ。また、「フルーレ」や「サーブル」に存在する“優先権”のルールがないため、同時に突いた場合は両者に得点が入る。

　日本では、フルーレで活躍した太田氏の躍進などでフェンシング全体の認知は広がったが、エペについてはまだ一般的な知名度が高いとは言えない状況だ。

　そうしたなかでの今回の快挙は大きな注目を集めた。太田氏の呼びかけも後押しして、加納の優勝を伝える投稿は1.5万件以上リツイートされ、７万件以上のいいねが付き、283.4万人以上のユーザーに表示されるなど、大きな話題を呼んだ。

　同投稿のコメント欄には「そうなの⁉︎」「知らなかった」「え？」「すげえぇぇぇ」「日本のお家芸になりそう」「すばらしい！」「うれしいニュース」「ホントすごい」「最近強くなってきましたね！」などと、多くの反響を呼んだ。

構成●THE DIGEST編集部

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