同じく英国のモータースポーツ専門サイト『RACE FANS』は、レッドブル昇格後のシーズンについて、バーレーンGPでの９位入賞は「好調への兆し」だったと評した一方、バトルの相手に十分なスペースを与えず接触・クラッシュを喫する場面が何回も見られた点に注目。「このミスを今季は何度も繰り返している」と指摘している。

　エミリア・ロマーニャGPでのクラッシュでシャシーを破損させてしまった件については、「これによって旧仕様の車での走行を余儀なくされ、それが以降のレース成績が極端に悪化した理由の一端に。自ら引き起こした事態には間違いないが、それでも他チームならアップデート面でここまで長く置き去りにされなかったかもしれない」と同情。ただ、「そのほかの、避けられたはずのペナルティーについては言い訳の余地はない」と、軽率な行為が多かったと強調した。 　直近の２レースについては、「ベルギーでは好転の兆しが見え、新しいフロアを装着した予選では昇格後最高の予選結果を記録したが、決勝ではピットのミスで切実にほしかったポイントを逃す結果に。続くハンガリーでは再び波乱の展開となり、Q１でフェルスタッペンにわずか0.1秒差まで迫りながらも、その僅差が大きく順位を分け、今季４度目のQ１敗退。ピットレーンスタートからのレースでは17位と、レッドブル（のドライバー）としては惨憺たる結果に終わった」と、やはりネガティブな総括となった。

　それでもサマーブレイク開けの展望としては、「スパ（ベルギーGP）やハンガロリンクで見せたように、シーズン終盤戦で世界王者のチームメイトにパフォーマンスでより接近し続けられれば、今季の評価は大きく変わる可能性がある」と、わずかな期待感を示した。

構成●THE DIGEST編集部

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