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競馬

函館記念で驚異のコースレコードVヴェローチェエラ、末脚鋭いココナッツブラウンが主軸候補 唯一のGⅠホースは信頼足らず押さえまで【札幌記念】

三好達彦

2025.08.16

 上位人気は数頭が拮抗する混線模様になるだろうが、ここでは主軸候補に2頭をピックアップしたい。

 まず1頭目は、前走の函館記念(GⅢ)を快勝したヴェローチェエラ(牡4歳/栗東・須貝尚介厩舎)。昨年11月に条件クラスを突破してオープン入りした本馬は日経新春杯(GⅡ)が4着、阪神大賞典(GⅡ)が5着、大阪-ハンブルクカップ(L)が6着と足踏みが続いたが、函館記念で一変。第3コーナーから馬群をまくって8番手から2番手まで位置を押し上げると直線であっさり抜け出し、追うハヤテノフクノスケ(牡4歳/栗東・中村直也厩舎)を突き放してゴール。単勝10番人気の低評価を覆し、1988年にサッカーボーイが記録した1分57秒8を0秒2更新するコースレコードでの勝利だった。

 この低評価のなかでの勝利をフロック視する向きもあるが、ロングスパートでゴールまで脚を伸ばし続けたレースぶりは本格化を感じさせるもの。斤量が前走から2キロ増で、初めて58キロを背負うのはラクではないだろうが、昨夏に札幌で行なわれたルスツ特別(芝2600m)を快勝したコース適性(洋芝に対する馬場適性)の高さで相殺できるもの。初騎乗の前走で一発回答を出した佐々木大輔騎手の勢いも後押ししてくれるだろう。

 もう1頭は、8月3日のクイーンステークス(GⅢ)で僅差の2着に食い込んだココナッツブラウン(牝5歳/栗東・上村洋行厩舎)。本馬は3歳時、ローズステークス(GⅡ)で5着しているハイポテンシャル馬だが、その後は条件クラスで足踏みをし、オープン入りを果たしたのは今年の5月。そして久々の重賞となったクイーンステークスでは、最終コーナー11番手から豪快な追い込みを見せて、勝ったアルジーヌにアタマ差まで迫った。クイーンステークスはもちろん、全11レース中8レースで上がり最速を叩き出している末脚の鋭さは一級品。洋芝コース(札幌・函館)での成績は〔2・2・0・0〕とオール連対。極めて優秀で、これを買わない手はない。
 
 ここまで記した3頭に次ぐ存在で、押さえとしてピックアップしたいのは以下の3頭だ。

 昨年の函館記念を勝ち、秋の天皇賞(GⅠ)での3着が光るホウオウビスケッツ(牡5歳/美浦・奥村武厩舎)。昨年の弥生賞(GⅡ)を勝ち、皐月賞(GⅠ)ではジャスティンミラノのクビ差2着となったコスモキュランダ(牡4歳/美浦・加藤士津八厩舎)。昨春、日経賞(GⅡ)と目黒記念(GⅡ)を連勝した能力が侮れないシュトルーヴェ(せん6歳/美浦・堀宣行厩舎)。ここまでを馬券圏内と評価し、ヴェローチェエラ、ココナッツブラウンと組み合わせて高配当を狙いたい。

文●三好達彦

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