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バレーボール

【現地取材】「バレーボール界でも稀」石川祐希が感嘆するペルージャの“型破り”なサポ感謝会 渡航費、宿泊費、観戦チケット代すべて無料の太っ腹な理由

佳子S.バディアーリ

2025.10.04

日本代表の主将を務める14番の石川(中央)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

日本代表の主将を務める14番の石川(中央)。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 全力でチームを応援するエナジーを受け取った選手たちが汗まみれのユニホーム姿のまま、試合後のコートサイドで待つファンに熱心に対応する光景がそれを物語っている。

 シルチ会長は、企画への思いをこのように語った。

「ファンはクラブの一部。応援団に入っていない個人のサポーターも含め、クラブを支えてくれている大事な存在なんだ。国外開催の大会を現地で応援したくても様々な事情で難しい人たちが多い。ひとりでも多くのファンに試合会場で喜びや挑戦を共有してもらい、自身がクラブの一員であることを感じてもらいたい。そのために何かしたいと考えたんだ」

「今回は20名だけど、次はもっと…。この試みが評価されると確信しているし、ポジティブなことは、この先も継続していきたいと考えているよ」

 そして10月7、8日に控えるサントリーサンバーズ大阪との「ワールドチャレンジシリーズ2025」にまつわるエピソードも明かしてくれた。

「実は、日本開催のサントリーとの親善試合をこの企画の対象にするつもりだったんだ。しかし、準備期間が足りずに、残念だけど断念したんだよ」

 欧州王者の日本凱旋へサポーターたちを連れて行きたかったのだという。
 
 チームとサポーターの距離が近いイタリアのバレーボール界。だからこそ生まれる親近感が、互いを理解・尊重して影響し合える双方向の関係性を作り出しているのかもしれない。

 ペルージャが次にどんな奇抜な企画を掲げるのか楽しみにしたい。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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