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モータースポーツ

「大きな代償を支払った可能性も」フェルスタッペン復調の背景にある「レッドブルの狙い」「来季への影響に対する懸念」を専門メディアが指摘!

THE DIGEST編集部

2025.10.08

 同メディアは、この改善ぶりについて「フロア周りを中心とした集中的かつ継続的な開発、そしてシンガポールで追加投入された新型フロントウイングの成果だ。こうした巻き返しによってフェルスタッペンは、僅かではあるが、タイトル争いに望みを残すことになった」と綴ったが、同時に「しかしその進歩には、大きな代償を支払った可能性がある」とも指摘する。

「メキース代表は、今季これほど長く『RB21』の開発を続けてきたことが、2026年の大幅なレギュレーション変更に向けての準備に影響を及ぼすと認めている。マクラーレンを含む他のチームは、ずっと早い段階で、開発の焦点を完全に2026年に焦点を移しているからだ。これは驚くべきリスクである」

 それでもなお、RB21の開発を継続するというリスクを冒した理由は「単にフェルスタッペンを今季喜ばせるためではない」という。「レッドブルは長い間、開発面で停滞しており、昨季の低ダウンフォース・サーキットでの苦戦や、縁石走行での長年の弱点を克服することが不可欠だった」と、今後に向けて不可避のものだったということだ。
 
 メキース代表も、「この現行のプロジェクトがまだRB21から性能を引き出せるのか否かを理解するのは、非常に重要なことだったし、今もそうだ。次のプロジェクトを進めるうえで、たとえ来季のレギュレーションが全く違うものであっても、同じツールと手法で取り組むからだ。我々がデータをどう分析し、どう開発しているのか――それが正しいことを、今季の車で検証する必要がある。それが、来季の開発に向けても自信に繋がる」とコメントを残している。

 彼はまた、「もちろん、2026年のプロジェクトに対して代償を支払う必要があるのは間違いない。しかし我々にとっては、それが正しいトレードオフだと感じている。他のチームが何をしているかは気にしていない」とも付け加えた。

 フェルスタッペンは、シンガポールのレースではマシンバランスに不満を抱き、タイヤマネジメントにも苦しんだが、それでもRB21にはさらなる潜在能力があると認め、「ここ数戦で間違いなく大きく改善した。週末を通して幾つか試したことがあって、それを次のレースでも見直す必要があるだろう」と語った。一方、角田裕毅は12位に終わったシンガポールでグリップ不足に苦しんだものの、決勝でのペースには満足感も示しており、こちらも進化と課題の両方が見て取れたものである。

 レッドブルの開発続行が今季チャンピオンシップの行方、両ドライバーのパフォーマンスと結果、そして来季から始まる新時代のF1にいかなる影響を及ぼすことになるのか。非常に興味深いところである。

構成●THE DIGEST編集部

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