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ラグビー

NZ生まれ日本育ちの主将候補・ワーナー・ディアンズ そのリーダー像は「言葉よりプレーで引っ張る」

向風見也

2025.10.19

7月のウェールズ戦では、ティア1相手の勝利に大きく貢献した。(C) Getty Images

7月のウェールズ戦では、ティア1相手の勝利に大きく貢献した。(C) Getty Images

 秋にはタフなカードを控える。

 10月25日に東京・国立競技場で好調のオーストラリア代表とぶつかり、渡欧後の現地時間11月1日にはワールドカップ2連覇中の南アフリカ代表と激突する。その後も欧州で光るアイルランド代表、夏に1勝1敗のウェールズ代表、昨春に敗れたジョージア代表という、世界ランクで上回られる国々と敵地で対戦する。
 
 2027年のワールドカップ(W杯)オーストラリア大会に向け重要なこのキャンペーンでも、ディアンズは主将候補だ。大分でのポジション別合宿で空中戦のラインアウトとモールの攻防を入念にチェックした後、険しい道のりを展望した。

「チャレンジャーとしてどれだけできるかが楽しみ。これからものすごいフィジカルな相手が待っている。集中して、PNCでちょっと成長できたフィジカリティを試合で出せるようにしたいです」

 確かにPNC決勝では、前回のワールドカップで8強入りした「フライング・フィジアンズ」ことフィジー代表に27―33と接近。国内組主体の隊列でよく耐え、惜敗を悔しがれる領域には達した。戦術の浸透と相まって、わずかずつ自信を育む。

 史上初のW杯4強入りへひたすら歩むグループの筆頭格として、次のステージで考えるのは「リベンジ」である。5カ国中2カ国に直接対決して敗れているためだ。

「ウェールズ代表にも夏には1勝できたけど、負けた試合のリベンジという感じで。去年のジョージア代表にも2点差(23―25)で負けているので、リベンジ。全部、チャレンジャーとしてやっていきたいです」

 大会後は母国のハリケーンズへ入り、国際リーグのスーパーラグビーに挑む。

 ラグビー王国で生まれ、アジアの島国でラグビー選手として成長したさながら逆輸入戦士。「…という感じ」といった当世風の口調が違和感なく響く。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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