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ラグビー

稲垣啓太、35歳の本音「もう一回、あのジャージーを着てぇなぁ」完敗の今季初黒星の先に見据える日本代表【ラグビーリーグワン】

向風見也

2026.03.03

日本代表候補メンバーにも選出された稲垣。モチベーションは高まっている。(C) Getty Images

日本代表候補メンバーにも選出された稲垣。モチベーションは高まっている。(C) Getty Images

 昨年12月からのレギュラーシーズンは折り返し地点に達した。4季ぶりの日本一へ試行錯誤の最中であると同時に、国際舞台も念頭に置く。

 2月上旬には、6月以降の活動に向けた日本代表候補55名のひとりとしてアナウンスされた。

 度重なるコンディション調整で約2年間、代表を離れていた身長186センチ、体重116キロのハードタックラーは、「選ばれれば行くべき。それは代表の自然の流れ」。こう断言したうえで、ひたすらに献身してきたベテランのリアルも明かした。
 
「怪我したことねぇ、疲れたことねぇとか言ってきましたけど、ここ数年でいかに身体を酷使してきたかを実感しています。そのうえで、身体がもつのであれば、もう1回、あの(日本代表の)ジャージーを着てぇなぁと思います」

 どんな結末も潔く受け入れるべく、やるべきことはすべてやる。

 その一環で、身体の手入れには惜しみなく「時間と、お金」を費やす。チームの施設でケアしてもらうほか、自由時間にも治療器具に身をささげたうえで、日々の鍛錬、真剣勝負に臨み、日本楕円球界最高の誉れを視野に入れるのだ。

 かつ、微笑む。

「ラグビーなんて、ぶつかって、倒れて、起きているだけです。皆、複雑に考えすぎなんですよ」

 話をしたのはスティーラーズ戦の3日後。熊谷市内のグラウンドで約2時間半、汗を流し、居残りメニューで使ったマットを後輩と片付けた直後のことだった。28日には熊谷ラグビー場での第10節にハーフタイム明けから出場し、三重ホンダヒートを66―19で制した。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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