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格闘技・プロレス

アントニオ猪木氏「世の中にいちばん必要かも」と闘魂ビンタ連発!一番弟子の藤波が記念試合を制す!

どら増田

2020.02.29

猪木氏の闘魂ビンタをくらう前田日明氏。長州力氏ら往年の名選手たちもうれしそうに受け入れた。写真:萩原孝弘

猪木氏の闘魂ビンタをくらう前田日明氏。長州力氏ら往年の名選手たちもうれしそうに受け入れた。写真:萩原孝弘

 メインイベント終了後、四方のロープが取り外され、猪木氏のデビュー60周年メモリアルセレモニーが行なわれる。

 田中リングアナが「ここ後楽園ホールに、マスターズのリングに『燃える闘魂』降臨!時が来た!アントニオ猪木入場!」と呼び込むと『イノキ・ボンバイエ』が流れ、猪木氏が入場。場内はもちろん大・猪木コールだ。猪木氏はリング中央に用意された椅子に座ると、かつての弟子たちが次々と入場テーマ曲に乗って登場。まずこの日、試合に出場した武藤、蝶野&ヒロ斎藤、越中詩郎&AKIRA、藤原、藤波が猪木にお祝いのメッセージを送る。

 そして、ここからがサプライズ。木村健悟氏、前田日明氏、木戸修氏、最後に長州力氏が登場し、ファンは大喜び。長州氏は「武藤と蝶野が闘魂ビンタを入れてくださいと僕から伝えてくださいと言われたので、先輩としてよろしくお願いします」と無茶ぶり!場内大爆笑の中、藤波と長州氏が猪木氏の前に武藤と蝶野を連れ出すと、「世の中にいちばん必要なのはビンタかもしれないな」とニヤリしてから、闘魂ビンタを2連発。さらに場内のコールに押される形で、結局長州氏、前田氏もリング中央へ。「お前もやるのか?お前も変わったなぁ」と言ってから闘魂ビンタを炸裂させた。
 
 一時は猪木氏と疎遠になっていた時期もあった2人だが、闘魂ビンタを食らってうれしそうだった。師弟関係は永遠なのだ。坂口征二氏が新日本の方針で欠席したのは残念だったが、素晴らしいセレモニーだった。

 最後は「1、2、3、ダァーッ!」で場内がひとつになり、武藤が猪木氏に「丸投げ」したメモリアルセレモニーは幕を閉じた。

 武藤は次回のマスターズについて「マスターズは次どうなるか分からないから今は感無量。第1章は今回で終わり。第2章が始まるかもしれないし、わからない」と話していたが、これだけのファンが求めているのだからネクストにも期待したい。

◆プロレスリング・マスターズ◆
2020年2月28日
東京・後楽園ホール 観衆1,328人
▼燃える闘魂60周年メモリアルマッチ(60分1本勝負)
○藤波辰爾&藤原喜明(13分08秒 飛龍裸締め)武藤敬司&スーパーJ●with 蝶野正洋

取材・文●どら増田(スポーツライター)
 
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