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格闘技・プロレス

「腹が立った」「話し合ってきたのに…」王座陥落のワイルダー、タオル投入のトレーナーに対する不満を吐露!

THE DIGEST編集部

2020.02.26

フューリーの攻勢に屈したワイルダー。だが、自陣セコンドの判断には納得していない。 (C) Getty Images

フューリーの攻勢に屈したワイルダー。だが、自陣セコンドの判断には納得していない。 (C) Getty Images

 KO率98パーセントを誇る絶対王者は、何もできぬまま王座から陥落した。タイソン・フューリー(イギリス)とのタイトルマッチに臨んだデオンテイ・ワイルダー(アメリカ)である。

 現地時間2月22日、ボクシングのWBC世界ヘビー級タイトルマッチがアメリカのラスベガスにあるMGMグランドガーデン・アリーナで行なわれ、王者のワイルダー(アメリカ)は、挑戦者のタイソン・フューリー(イギリス)に、7回1分39秒でのTKO負けを喫した。

 序盤から猛攻を仕掛けたフューリーに押されたワイルダーは、2回と5回にダウンを奪われるなど、確実にダメージを負っていき、次第に立ち続けるのがやっとの状態に。そして、7回途中にコーナーに追い込まれた際に、自陣セコンドから棄権の意思を示すタオルが投げ込まれ、絶対王者は11度目の防衛に失敗した。

 フューリーが優勢に試合を進めていたとはいえ、王者として、アメリカで臆病者と揶揄されることもあるタオル投入による決着はプライドが許さない。24日にアメリカ・メディア『Yahoo Sports』のインタビューに応じたワイルダーは、最終的な決定を下したリードトレーナーのマーク・ブリーランドに対するやり切れない思いを激白した。

「俺には別のプランがあったし、判断に納得はできていない。タオルを投げ入れる判断については、何度も話し合ってきたという事実ある。だからマークに対しては腹が立った。感情的ではないけどね。

 俺たちは何年も前からこういう状況が起きた時にどうすべきかを話し合ってきたんだよ。俺は戦士、チャンピオン、リーダー、そして支配者として、逃げずに前に出たかった……。だから『どんな風に見えてもタオルは投げるな』と言っていたんだ。あと5ラウンドはあったし、まだまだやれたよ」

 試合後、「君が傷つく姿は見れなかった」と説明されたものの、ブリーランドを自らのチームから外す決断をしたというワイルダー。だが、「まだ話し合うつもりではいる」と示唆したうえで、こう続けた。

「マークが俺を心配してくれたのは分かっているし、彼なりに正しいことをやろうとしただけなのも理解できる。ただ、これは俺のキャリアであり、俺の人生だ。何よりも俺の願いを受け入れなきゃいけない」

 今後については、今回のマッチメイクの契約に含まれていたフューリーとの再戦条項を行使する意向を明らかにしているワイルダー。果たして、3度目の正直で、宿敵から勝どきをあげられるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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