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ラグビー

「とりわけ目立っているとは思わない」208cmの巨人が語る献身の哲学 日本代表に現れた空中戦の支配者【ラグビーリーグワン】

向風見也

2026.03.20

 シーズン中盤にあたるいま、他のほとんどのチームがしていない8連戦を強いられている。2月8日に実施予定の第7節が、当日の積雪のため休息週の3月7日に組み込まれたためだ。

 ポジションによってはスコッドを入れ替えて激戦を乗り切らんとするクラブにあって、ホッキングスは第11節終了時点で常に先発を託される。
 

 12月中旬の開幕からずっと、である。

「(選手起用は)コーチ陣(の決断)次第ですが、できるだけ試合に出たいです」としながら、ワールドカップへのスタンスに通じる信念を述べる。

「ここからは、そんなに先のことを考え過ぎずに1週間ごとに戦っていく。将来のことを考えすぎると、目の前のことに集中できない。まずは次の仕事をすることが大事です」

 3月15日にも秩父宮に立ち、2連覇中の東芝ブレイブルーパス東京との第11節に臨んだ。本拠地が近い者同士の人呼んで「府中ダービー」。どちらも火花を散らすこのカルチャーについては、ホッキングスもよく理解していた。

「両チームともこのダービーが好きで、常にいい展開を繰り広げています。全員が情熱を持って、この試合に挑んでいたと思います。特に向こうはディフェンディングチャンピオン。簡単ではない試合になるとも考えていました」

 直前までの連敗を4で止めたかったブレイブルーパスは、キックオフ早々に推進力を示した。主将のリーチ マイケルの突進また突進。サンゴリアスは気圧されるか。否。そうはならなかった。

 前半2分頃、自陣22メートルエリア左でブレイブルーパスがモールを組もうとする。ボール保持者を軸にした塊だ。

 そこへ攻防の境界線の向こう側から長い腕を伸ばし、楕円球のありかへ手のひらをつけ、モールにあるべき選手間の繋がりを断ったのがホッキングスだった。攻撃権を奪った。

「強い東芝のモールに対してしっかり準備してきたので」

 立ち上がりのピンチを防いだサンゴリアスは、万事でスピードを重んじ60―21と今季7勝目をマーク。12チーム中4位につける。まずは6傑が進むプレーオフ行きと、旧トップリーグ時代の17年度以来の日本一を狙う。

 ワールドカップでの成功は、念頭に置きつつも過剰には意識しない。「まずは次の仕事をすることが大事」がモットーだからだ。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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