レギュラーシーズン突入後もコンディションと向き合った。こまめに水分を口にし、電解質を身体に摂り入れるためのサプリメントを飲み、トレーニング後のケアも欠かさず計18戦中9度の出場機会を得た。スタメンは3度だった。
南アフリカ代表で就任10年目のフラン・ルディケヘッドコーチがライバルに信を置く状況であったとしても、東大阪市出身の若者は己に矢印を向ける。
5月10日。ホスト会場のスピアーズえどりくフィールドでリーグ最後の第18節があった。上位争いをするコベルコ神戸スティーラーズを相手に、2点リードの後半26分に投じられた。
19―24と勝ち越されて迎えた31分頃だ。交代前までマークスが苦しんでいたスクラムにおいて、ヒットの瞬間に鋭いプッシュ。ペナルティーキックをもぎ取った。試合はそのまま敗れたものの、スピアーズに江良ありを再認識させた。
件のスクラムについて成功の秘訣を聞かれれば、「まぁ、あんまり詳しいことは言わないですけど」。微笑みながら、明確な答えを持っていると匂わせた。
「前半や後半のスクラムを見ていって、『相手はこうされたら嫌やろうなぁ』をフロントロー(最前列の仲間)と話し合って、遂行しました」
オフには母校の帝京大へ顔を出す。相馬朋和監督と話し合った流れで、客員のスクラムコーチに就任したのだ。
自身の主将時代に3へ伸ばした大学選手権での連覇記録は、昨年度に4で止まっている。業界トップ級では最若手かもしれないスクラム専任指導者は、時には後輩のセッションに自ら混ざって知見を授ける。
それをアスリートとしての肥やしにもする。
「将来もスクラムコーチとしてやっていきたいし、母校を支えてあげたいとも考えています。自分ができるコーチングがどこまでなのかはわからないですし、ここからだと思いますが、皆にわかりやすく言語化してスクラムを伝えることで僕自身の頭も整理できる。アウトプットしたことが頭に残って、そのままインプットできる。成長、していけるかなと」
24日、東京・秩父宮ラグビー場でリーグワンのプレーオフ準々決勝に挑む。クラブにとって2022年度以来2回目となる日本一を目指す。オリジナルの「影響」をもたらす。
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
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19―24と勝ち越されて迎えた31分頃だ。交代前までマークスが苦しんでいたスクラムにおいて、ヒットの瞬間に鋭いプッシュ。ペナルティーキックをもぎ取った。試合はそのまま敗れたものの、スピアーズに江良ありを再認識させた。
件のスクラムについて成功の秘訣を聞かれれば、「まぁ、あんまり詳しいことは言わないですけど」。微笑みながら、明確な答えを持っていると匂わせた。
「前半や後半のスクラムを見ていって、『相手はこうされたら嫌やろうなぁ』をフロントロー(最前列の仲間)と話し合って、遂行しました」
オフには母校の帝京大へ顔を出す。相馬朋和監督と話し合った流れで、客員のスクラムコーチに就任したのだ。
自身の主将時代に3へ伸ばした大学選手権での連覇記録は、昨年度に4で止まっている。業界トップ級では最若手かもしれないスクラム専任指導者は、時には後輩のセッションに自ら混ざって知見を授ける。
それをアスリートとしての肥やしにもする。
「将来もスクラムコーチとしてやっていきたいし、母校を支えてあげたいとも考えています。自分ができるコーチングがどこまでなのかはわからないですし、ここからだと思いますが、皆にわかりやすく言語化してスクラムを伝えることで僕自身の頭も整理できる。アウトプットしたことが頭に残って、そのままインプットできる。成長、していけるかなと」
24日、東京・秩父宮ラグビー場でリーグワンのプレーオフ準々決勝に挑む。クラブにとって2022年度以来2回目となる日本一を目指す。オリジナルの「影響」をもたらす。
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