学んで、学んで、感じる人なのが伝わる上ノ坊は、身長183センチ、体重88キロの22歳。昨年末までは天理大でプレーしていた。いまのリーグワンには、大学4年生が卒業前から公式戦に出られるアーリーエントリーの制度で参加する。
世間の年度が変わったいまも実質0年目の扱いながら、レギュラーシーズン第7節でデビュー戦ハットトリックを記録するや13戦連続で出場中だ。トライラインを割ったのはこの日が11度目で、アーリーエントリー組初の新人賞獲得へも期待が高まる。
学生時代、23歳以下日本代表に選ばれている。その時にコーチングを受けた現日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチからは、本人が4月24日に謹慎処分を受ける直前にこう期待された。
「どんどんステップアップしてくれること、神戸があのような選手にチャンスを与えてくれることは嬉しい。ワールドクラスでは一貫性が求められる。全部のパスをキャッチし、よいキックを放たなくてはいけない。その点は凄く成長している。これからはよりパワフルに、より速くなる必要があります」
本人はただいまを生きる。生来のスペース感覚と技術を大きなステージでも堂々と活かしながら、地に足をつける。
「大きな舞台はあまり経験したことがなく、得意かと言われたらそうじゃないのかもしれないですが、楽しめたのかなと。(毎回)試合に向けていい準備ができています。(リーグワンが)終わったら、ちょっとゆっくりしに行きたいとは思っています。もし(代表活動に)行けるのであれば、また気持ちを切り替えて頑張りたいです」
振り返れば昨年の初夏、リーダーを務めていた天理大ラグビー部が動きを止めた。一部の部員に不祥事があり、残された100名超の選手もフィールドに出づらくなった。
後のライジングスターは、ひとり寮の部屋で漠たる不安にさいなまれた。すでに進路は決まっていたから、早めに大学を辞してスティーラーズの世話になろうかと考えたこともあった。
結局は、夏から活動再開のグループを最後まで引っ張ると決めた。かくしていまに至る。
「こうしてラグビーができることが当たり前じゃない。感謝の気持ちは常にあります。あの期間があったからこそ、そう強く思えたのかなと」
6月7日の国立競技場を無心で駆けることができるのは、嬉しい。
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
【動画】リーグワン・プレーオフ準決勝ハイライト
世間の年度が変わったいまも実質0年目の扱いながら、レギュラーシーズン第7節でデビュー戦ハットトリックを記録するや13戦連続で出場中だ。トライラインを割ったのはこの日が11度目で、アーリーエントリー組初の新人賞獲得へも期待が高まる。
学生時代、23歳以下日本代表に選ばれている。その時にコーチングを受けた現日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチからは、本人が4月24日に謹慎処分を受ける直前にこう期待された。
「どんどんステップアップしてくれること、神戸があのような選手にチャンスを与えてくれることは嬉しい。ワールドクラスでは一貫性が求められる。全部のパスをキャッチし、よいキックを放たなくてはいけない。その点は凄く成長している。これからはよりパワフルに、より速くなる必要があります」
本人はただいまを生きる。生来のスペース感覚と技術を大きなステージでも堂々と活かしながら、地に足をつける。
「大きな舞台はあまり経験したことがなく、得意かと言われたらそうじゃないのかもしれないですが、楽しめたのかなと。(毎回)試合に向けていい準備ができています。(リーグワンが)終わったら、ちょっとゆっくりしに行きたいとは思っています。もし(代表活動に)行けるのであれば、また気持ちを切り替えて頑張りたいです」
振り返れば昨年の初夏、リーダーを務めていた天理大ラグビー部が動きを止めた。一部の部員に不祥事があり、残された100名超の選手もフィールドに出づらくなった。
後のライジングスターは、ひとり寮の部屋で漠たる不安にさいなまれた。すでに進路は決まっていたから、早めに大学を辞してスティーラーズの世話になろうかと考えたこともあった。
結局は、夏から活動再開のグループを最後まで引っ張ると決めた。かくしていまに至る。
「こうしてラグビーができることが当たり前じゃない。感謝の気持ちは常にあります。あの期間があったからこそ、そう強く思えたのかなと」
6月7日の国立競技場を無心で駆けることができるのは、嬉しい。
取材・文●向風見也(ラグビーライター)
【動画】リーグワン・プレーオフ準決勝ハイライト





