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ラグビー

エディーHCも期待する逸材 神戸の22歳FB上ノ坊駿介がプレーオフで躍動! 新人賞&日本代表へ高まる期待

向風見也

2026.06.04

デビュー戦でハットトリックを記録して以来、13試合連続出場中。アーリーエントリーから初の新人賞受賞なるか。(C) Getty Images

デビュー戦でハットトリックを記録して以来、13試合連続出場中。アーリーエントリーから初の新人賞受賞なるか。(C) Getty Images

 学んで、学んで、感じる人なのが伝わる上ノ坊は、身長183センチ、体重88キロの22歳。昨年末までは天理大でプレーしていた。いまのリーグワンには、大学4年生が卒業前から公式戦に出られるアーリーエントリーの制度で参加する。

 世間の年度が変わったいまも実質0年目の扱いながら、レギュラーシーズン第7節でデビュー戦ハットトリックを記録するや13戦連続で出場中だ。トライラインを割ったのはこの日が11度目で、アーリーエントリー組初の新人賞獲得へも期待が高まる。

 学生時代、23歳以下日本代表に選ばれている。その時にコーチングを受けた現日本代表のエディー・ジョーンズヘッドコーチからは、本人が4月24日に謹慎処分を受ける直前にこう期待された。

「どんどんステップアップしてくれること、神戸があのような選手にチャンスを与えてくれることは嬉しい。ワールドクラスでは一貫性が求められる。全部のパスをキャッチし、よいキックを放たなくてはいけない。その点は凄く成長している。これからはよりパワフルに、より速くなる必要があります」
 

 本人はただいまを生きる。生来のスペース感覚と技術を大きなステージでも堂々と活かしながら、地に足をつける。

「大きな舞台はあまり経験したことがなく、得意かと言われたらそうじゃないのかもしれないですが、楽しめたのかなと。(毎回)試合に向けていい準備ができています。(リーグワンが)終わったら、ちょっとゆっくりしに行きたいとは思っています。もし(代表活動に)行けるのであれば、また気持ちを切り替えて頑張りたいです」

 振り返れば昨年の初夏、リーダーを務めていた天理大ラグビー部が動きを止めた。一部の部員に不祥事があり、残された100名超の選手もフィールドに出づらくなった。

 後のライジングスターは、ひとり寮の部屋で漠たる不安にさいなまれた。すでに進路は決まっていたから、早めに大学を辞してスティーラーズの世話になろうかと考えたこともあった。

 結局は、夏から活動再開のグループを最後まで引っ張ると決めた。かくしていまに至る。

「こうしてラグビーができることが当たり前じゃない。感謝の気持ちは常にあります。あの期間があったからこそ、そう強く思えたのかなと」

6月7日の国立競技場を無心で駆けることができるのは、嬉しい。

取材・文●向風見也(ラグビーライター)

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