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ゴルフ

3度目の正直でプロテストを通過した田中瑞希。シーズン正念場でマークした「63」は、飛躍の2年目への足掛かりに【黄金世代の歩み】

THE DIGEST編集部

2020.06.09

 最終的に26位タイになり、リランキングの順位を上げて後半戦の出場権を獲得することができただけに、この日の63は様々な意味で価値のあるスコアだった。その後半戦では日本女子プロ選手権では最終日に最終組の一つ前で回ったり、日本女子オープンでは9位タイに食い込み、唯一のトップテン入りを果たす。ここ一番と大きな大会で力を発揮したことは自信となった。
 
 身長151センチと小柄ながら、昨年のドライビングディスタンスでは242・99ヤードをマークして24位につけている。筋トレで鍛えた体から繰り出されるショットは上位でも十分戦える飛距離だろう。ただ、65・2397パーセントのフェアウエーキープ率をどこまで上げるかが課題となる。あとは、パッティングの精度を上げることだが、昨年の樋口久子三菱電機レディスからパターをマレットタイプからブレイドタイプに替えたという。

 結果的にその試合(27位タイ)とプロテスト(17位)、大王製紙エリエールレディスオープン(41位タイ)、最終予選会(17位)とすべて結果を出しただけに、今季は期待が持てる。同じ高校でともに戦った大里はすでにツアー初優勝を挙げ、2年連続シード権を獲得している。ほかの黄金世代に追いつくためにも、まずは初シード獲得を狙いにいく。

取材・文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

【PHOTO】渋野日向子、原英莉花、田中瑞希…日本女子ゴルフが誇る"黄金世代"を厳選フォトで一挙紹介!

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