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格闘技・プロレス

「くだらない試合のオファーばかり…」3度目の電撃引退のマクレガー、決断の“真相”を激白!

THE DIGEST編集部

2020.06.08

今年1月には復帰戦で秒殺KOを収め、完全復活を印象付けたマクレガー。それだけに3度目の引退は大きな騒動となっている。 (C) Getty Images

今年1月には復帰戦で秒殺KOを収め、完全復活を印象付けたマクレガー。それだけに3度目の引退は大きな騒動となっている。 (C) Getty Images

 現地時間6月6日に開催された総合格闘技団体「UFC」のイベント「UFC250」の直後、同団体で初の男子2階級王者となったコナー・マクレガーが自身のツイッターで現役引退を発表した。

 2016年4月と昨年3月にも引退を発表していた格闘界の異端児は、今年1月に復帰戦でドナルド・セローニを40秒でのKO勝ちを収め、再び王座戦線への殴り込みを口にしていた。それだけに、「みんな、俺は格闘技を引退することにしたよ。素晴らしい思い出をありがとう! なんて素晴らしい旅だったことか」と綴られた今回のSNSの投稿は大きな話題を呼んでいる。

 真相は一体なんなのか。発表後に新型コロナウイルスの影響でアメリカへ渡航はできない状態にあるマクレガーが、米メディア『ESPN』の取材に応じ、決断のワケを自ら語った。

「試合が俺を興奮させなくなった。それだけさ。今はここで待っているだけだ。だけど、何も起きていない。俺をワクワクさせるものは何もない。今日も試合を見ているけど、試合をやりたいと興奮してはいないよ。飽きたんだ。観客がいないからかな? なぜなのかは分からない」

 モチベーションの問題を口にしたマクレガー。だが、彼はSNSで日々ワークアウトする様子を公開しており、戦いの準備は重ねていたように見えた。
 
 実際、『ESPN』も、先月10日に開催された「UFC249」でトニー・ファーガソンにKO勝利してライト級暫定王座についたジャスティン・ゲイジーと暫定王座戦にマクレガーが躍起になっていたことを伝えている。

 しかし、UFCのダナ・ホワイト社長は、「マクレガーにとって最良の道はヌルマゴメドフ対ゲイジーの勝者と対戦するのを待つことかもしれない」と今年9月に2人による王座統一戦を計画していることを示唆。そのことがアイルランドの英雄のやる気をそいでしまったようだ。

 2020年に3試合を戦うことを計画していたというマクレガーは、『ESPN』のインタビューで、こう漏らしている。

「俺とジャスティンの暫定王座決定戦をやるべきだったんだ。俺は目標と計画、すべてを準備していた。もちろん世の中を騒がせるようなね。だけどあいつらは、俺のウェイトを上げたり、下げたりして、くだらない試合をオファーしようとしている。もううんざりだ。どうでもいい」

 自身を熱くさせるマッチメイクが組まれないことへの不満を口にし、引退を決めたマクレガー。ホワイト社長は「UFC250」後に「最近はパンデミックのせいで人々の行動がおかしくなっている。彼が引退を望むなら、そうすべきだ」と強気に語ったが、はたして、アイルランドが生んだ大スターは、このままリングから去ってしまうのだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部

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