直線で押すタイプの石井に対し、デスペラードは鈴木軍で身につけたインサイドワークを駆使して、石井にペースを握らせない。それだけではない。スピアーなど力技で石井を倒す場面もあった。しかし、最後はエルボー、ラリアットで押し切った石井が垂直落下式ブレーンバスターでカウント3。20分を超える激闘を制している。

　試合後、デスペラードは「あの男、最高だぜ！絶対いつか食ってやるからな。いつか？若手かよ！明日にでもやってやる」と、吐き捨てていたが、ジュニアの意地が伝わる試合だったと言えるだろう。
  　第1試合では真壁刀義が、第2試合では矢野通が勝利。この結果により24日の2回戦では、ヒロムは矢野と、石井は真壁と対戦することが決定した。

◆新日本プロレス◆
『ニュージャパンカップ2020』（開幕戦）
2020年6月16日配信
会場非公表（無観客試合）
▼1回戦
○真壁刀義（8分41秒　ジャーマン・スープレックスホールド）辻陽太●
○矢野通（9分07秒　横入り式エビ固め）邪道●
●本間朋晃（18分45秒　片エビ固め）高橋ヒロム○
※TIME BOMB
○石井智宏（20分17秒　片エビ固め）エル・デスペラード●
※垂直落下式ブレーンバスター

文●どら増田

【動画】エルボーと逆水平の打ち合いからの"こけし！”熱いヒロムvs本間の戦い。デスペラードvs石井も！