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ゴルフ

首位に立つ古江彩佳、好調パターで波に乗った秘密はグリップエンドの"重り"にあった!【デサントレディース東海】

山西英希

2020.09.19

 さらに、古江はヘッドをオデッセイのストロークラボブラックシリーズTENパターから同シリーズのTENツアーライン ショートサイトラインパターに変更。前者はヘッドの上部に1本のラインが真っ直ぐ入っていたが、後者はフェース側から3センチ程度のラインしか入っていない。先ほどのパター担当によると、「ストロークする際、ヘッドを真っ直ぐ動かすことにこだわりたくない人には、短いラインのほうが好まれますね」とのこと。

 目標に対してスクエアに合わせた後は、自分の感覚でストロークしたい人に向いているわけだ。古江はまさにそのタイプだったといえる。おかげで、この2日間で11個のバーディを奪うことができたが、ノーボギーのゴルフに大きく貢献しているのは間違いない。
 
 ツアー2勝目へ向け、またとないチャンスを迎えた古江。「プロでの初優勝を考えすぎると空回りするので、最終日は伸び伸びと楽しくプレーしたいです」と、控えめな発言をしたが、それには理由がある。昨年の『富士通レディース』で史上7人目のアマチュア優勝を飾ったことで、プラチナ世代の同期よりも一足先にプロに転向し、最終戦の『JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』では優勝争いも経験した。当然、プロとしての優勝も一番乗りを果たしたいところだが、それがいつの間にかプレッシャーになっていたのだ。「今は目の前の一打に集中することだけを考えています」と焦りはない。『富士通レディース』でも2日目を終えてノーボギーだったが、その吉兆を生かせるか要注目だ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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