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ゴルフ

“我慢のゴルフ”が形になってきた渋野日向子が、米ツアーで上位争いをするための条件は?

山西英希

2020.09.21

 今季5試合を終えたところで、ようやく本来のゴルフを取り戻しつつある渋野だが、果たして2週後に出場予定の『ショップライトLPGAクラシック』で上位に入ることは可能だろうか。その翌週にはメジャーである『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』が控えているだけに、渋野自身も弾みをつけたいが、上位に入るためはクリアしなければいけないポイントがいくつかある。

 まず、芝の問題だ。『ANAインスピレーション』と『キャンピア ポートランドクラシック』は米国西部で開催されたが、次の2戦は東部で開催されるため、芝質が大きく異なる。グリーン上も含めて、いち早く対応できるように準備することが大切になるのは間違いない。また、時差の問題もある。西海岸と東海岸では3時間違うだけに、時差ボケを解消するためにも、早めに現地入りするべきだろう。
 
 ただ、『ショップライトLPGAクラシック』を翌週に向けての経験の場として割り切れば、2つの問題は解消する。そのためにもしっかりと予選通過して4日間戦っておきたいところ。あとは、渋野が持つ爆発力を待つだけだ。今大会でも上位に入った選手は最終日に大きくスコアを伸ばした選手ばかりだった。渋野が2つ伸ばしたとはいえ、順位は3つ落としている。どちらにせよ、渋野の調子が上がってきているだけに、『KPMG全米女子プロゴルフ選手権』まで結果が右肩上がりでいけることを期待するしかない。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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