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ゴルフ

「ピンをデッドに狙えない」悪天候で光った古江彩佳の集中力と技術。最終日の猛チャージに本人も手応え

THE DIGEST編集部

2020.10.18

 慎重にプレーしたことでショットの調子も戻った古江が恐れるモノはなかった。最終日もピンポジションは厳しかったものの、難易度はさほど感じなかったという。「昨年と同じ感覚で回れました」と、スタートの1、2番で連続バーディを奪う。8番パー3でボギーを叩いたが、前半のハーフを4バーディ、1ボギーで回り、スコアを3つ伸ばす。

 後半に入ってもその勢いは衰えず、13番パー3でティショットを1メートルにつけ、それを沈めて首位と1打差に迫る。続く14番パー4ではなんと20メートルのバーディパットをカップイン。16番パー5でもバーディを奪って通算5アンダーでフィニッシュしたが、優勝した申ジエが終盤にスコアを伸ばしたため、最終的に2打及ばずの2位タイに終わった。
 
「最後まで何が起こるか分からないとあきらめない気持ちで戦えた中、66で回れたのはよかったと思います」と、笑顔を見せた古江。大会2連覇こそ達成できなかったが、ディフェンディングチャンピオンとして十分大会を盛り上げたといえる。

 今大会を終えて賞金ランキングも6位まで上がってきた。前週終了時での世界ランキングは49位につけていたが、さらに順位を上げることが予想される。今後の頑張り次第では全米女子オープン出場や東京五輪も見えてくる可能性はあるが、「今は出る試合を1つずつ楽しめればいいなと思います」と着実に結果を出すことに集中するつもりだ。

構成●THE DIGEST編集部

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