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ゴルフ

原英莉花の“米ツアー初出場”は予選落ちの苦い思い。結果よりも経験をプラスに変えて…

山西英希

2020.12.12

 どちらにせよ、海外の試合、特にメジャーに出場するには様々な準備が必要なことを認識できたのは原にとって収穫だろう。アプローチのバリエーションを増やすことや、ボギーを打たないコースマネジメント、日本とは異なる芝からの打ち方やライの見極め方、ラフからの打ち方など、国内ツアーと同じゴルフをしていては予選を通過することすら難しいと分かったはずだ。クラブセッティングに関しても新たな発見があったのではないか。

 来年は新型コロナがどこまでゴルフ界に影響を与えるのか分からないが、国内ツアーでの成績を考えれば、海外メジャーに挑戦する機会も今後は増えるだろう。そこで同じ過ちを繰り返したくないと思えば、自然に地力は上がってくる。
 
 どんな選手でも最初から自分の思うような結果を出してきたわけではない。原にしてもプロテストに失敗したり、レギュラーツアーで何度も予選落ちを経験したことを糧にして実力を伸ばしてきた。むしろ、原の場合は悔しさをプラスに変える負けず嫌いがあったからこそ、今季の好成績につながったといえる。今大会では残念な結果に終わったが、必ずや自分の中で昇華するに違いない。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
 

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