アルファタウリがレースに勝つことを予想するのは難しいものの、実際にはトロロッソ時代にセバスティアン・ヴェッテルが優勝を飾り、ダニール・クビアト、ガスリーも表彰台をゲット、そしてアルファタウリとなった昨年はガスリーがイタリアGPでポディウムの頂点に立つなど、チームとしてのポテンシャルの高さを証明した。

　このような「シャンパンの味を知っているファエンツァのチーム」において、角田がF１のレースを素早く学ぶことができれば、「開幕から数か月のうちには、表彰台に上がるチャンスが１度か２度は訪れるはずだ」と推測する。
  　レッドブルでレースに参戦し、優勝も経験したガスリーという理想的なメンターも存在するなど、恵まれた環境にあるが、逆に言えば分かりやすい比較対象でもあり、「もしパフォーマンスの低下が何度も見られるようだと、すぐに見限られることになるので、注意が必要だ。アレクサンダー・アルボン（レッドブルのリザーブドライバー）も、F１復帰のチャンスを窺っている……」と警告もしている。

　万全のサポートを受ける分、大きな責任とプレッシャーを背負って新たな挑戦に打って出る角田。「ミスを恐れず、最初から攻めていく」と宣言した彼に、どのような結果が待っているのかが非常に楽しみである。

構成●THE DIGEST編集部

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