専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

【金鯱賞】大波乱はなぜ起こった?ギベオン陣営の“思い切った戦略”とデアリングタクトが敗れた理由

三好達彦

2021.03.15

 さて、ギベオンの大駆け以上に注目されたのはデアリングタクトの敗戦である。

 道悪の桜花賞(GⅠ)を勝っていることから重馬場を苦にすることはないだろうという読みもあっての圧倒的な人気だったわけだが、松山弘平騎手は「3、4コーナーで苦しくなってしまった」とコメント。同様に杉山調教師も「重馬場の桜花賞を勝ってはいるが、牝馬どうしのレースと牡馬相手の今回は違う」と分析している。
 
 それでもゴール前ではこの馬らしい伸びを見せているので(上がり3ハロンは出走馬中2位タイ)、「全体的には合格点をあげられる」(杉山調教師)というように、そう悲観することはないというのが陣営の見方だ。まさかの結果ではあったが、筆者も同様の感想を持っている。

 デアリングタクトはこのあと、香港で4月25日に行われるクイーンエリザベス2世カップ(GⅠ、シャティン・芝2000m)に遠征する予定。海外からの吉報に期待したい。

文●三好達彦

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号