「ここまで、３人ともミスを犯している。テストの時間をもっと与えなかったのが間違いだったということだろう。世界選手権において、この現状は相応しいものではない」

　レギュレーションが若き才能が最高のパフォーマンスを発揮するのを妨げている状況はフェアではなく、納得のいくものではないという元F１ドライバーの主張は、一理ある。ただ、多くのスピンを重ね、第２戦では優勝したマックス・フェルスタッペンから２周遅れとなったマゼピンの実力について、スレールは「彼がF１に相応しいドライバーかどうかは、まだ判断できない」とも語っている。
  　角田の場合、前述の通り、チームの努力によって実施されたプライベートテストで、旧型マシンを存分に走らせることができたが、それが結果的にネガティブな要素も生み出してしまったのかもしれない。しかし今後、この状況をリカバーするための術は、彼の少ないF１経験と持ち前の能力しかない。

構成●THE DIGEST編集部

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