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モータースポーツ

「彼はF1の未来だ」2レースを終えた角田裕毅をF1の先輩クビサが高評価!「今季中に波乱を起こす」と予想も

THE DIGEST編集部

2021.04.23

F1第2戦のイモラでは単独スピンを喫するなどミスが目立った角田だが、彼のポテンシャルに対する評価は依然として高いようだ。(C)Getty Images

F1第2戦のイモラでは単独スピンを喫するなどミスが目立った角田だが、彼のポテンシャルに対する評価は依然として高いようだ。(C)Getty Images

 F1での2戦目となったイモラでのエミリア・ロマーニャ・グランプリで、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅は単独スピンを喫して上位進出のチャンスを逸し、失意の12位に終わった。

 予選、決勝の両方で犯したミスをレッドブルのヘルムート・マルコ顧問から咎められ、「傲慢だった」と厳しく評された19歳の日本人は、多くの現地メディアからも「新人にありがちな凡ミス」と報じられた。

 F1デビュー戦となった前回のバーレーンGPでは多くのオーバーテイクを披露して9位入賞を果たし、世界中から賛辞を浴びた角田だったが、プレシーズンから多く走り込んだ勝手知ったる「ホームレース」で肩に力が入ったのか、あるいはプレッシャーとなったのか、全てが悪い方向に作用する形となり、レース後は一転して厳しい評価を受けることになった。

 とはいえ、それが彼のポテンシャルの高さをも否定することにならず、レース関係者からは変わらず高い期待を寄せられている。これまで、ザウバー、ルノー、ロータス、ウィリアムズでF1マシンを駆り、優勝1回、表彰台12回という輝かしい実績を築き、今季はアルファロメオでリザーブドライバーを務めるロバート・クビサもそのひとりだ。専門サイト『powrotROBERTA.pl』で、ポーランド人ドライバーは、以下のように角田を称賛している。
 
「今季のベストルーキーは、あのロス・ブラウン(F1テクニカルディレクター)からも歓迎された角田だ。彼は日出づる国からやって来て、強い印象を私に与えてみせた。

 予選を見ていると、彼が経験を得るのにまだ時間が必要だと思うが、レースでは『金の卵』であることをすでに見せつけている。この日本人は、混戦でのバトルを全く恐れていない。

 角田が週末(グランプリ)を重ねるごとに良くなっていくのは明らかだ。私の考えでは、彼はF1の未来だ。今季この先の幾つかのレースで、彼は波乱を起こすだろう」

 F1の先達に強い感銘を与えた角田。イモラでの苦い経験を活かし、次戦のポルトガルGP、さらにはそれ以降のレースで再び、新人離れしたレース運びとドライビング、そして若さ溢れるアグレッシブな仕掛けを披露することが期待される。

 ちなみにクビサは、他のドライバーについても言及しており、今季ここまでで「最も印象に残っているドライバー」は、この2戦で27ポイントを稼いでランキング3位につけているマクラーレンのランド・ノリスで、「最も期待しているドライバー」はアルピーヌでF1に復帰したフェルナンド・アロンソ。また、アストン・マーティンのセバスティアン・ヴェッテルはここまで苦戦しているものの、クビサは4度の世界王者のリベンジを見守っているという。

構成●THE DIGEST編集部

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