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バレーボール

「ちょっとしたミスが命取り」想定以上に大きかった中国の“壁”。中田久美監督が「唯一の収穫」と評価したのは?

北野正樹

2021.05.02

世界ランク1位との実力差を痛感した29歳の長岡。第3セット、スパイクで貢献した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

世界ランク1位との実力差を痛感した29歳の長岡。第3セット、スパイクで貢献した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 試合後、渋い表情を浮かべた中田久美監督は「3セット目は勝ち切りたかった。ここで1点が欲しいというところで、ちょっとしたミスが命取りになって一気に(流れを)持っていかれて悔しい」と振り返った。

 そんな中田監督が「今日の試合で唯一の収穫だった」と評価したのが、長岡だった。

「(長岡は流れを変える)2枚替え要員として考えていた、黒後愛(東レ)の調子が上がらず、思い切って第3セットで頭から使った。息切れしないか心配したが、左利きが1枚入ることの有利さがわかった」
 
「バレーが出来るようになるまで、先に進むのが難しい時もあった。周りの方の支えで、ちょっとずつ進んで、今、プレーが出来るようになった。今の自分が出来る中でチームに貢献できればいい。(今日は)膝が耐え抜いてくれてよかった」と振り返る長岡の左膝にはアイシングが施されていた。

それでも「膝の回復度は70%くらいで、順調で確実に段階を踏めている。世界に対して精度を上げている段階だが、確実に上がっている」と好調さを口にする29歳のベテランは、まずアピールに成功したと言っていいだろう。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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