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バレーボール

高橋藍、大塚達宣がもたらした“嬉しい誤算“。東京五輪サバイバルに挑む俊英に「当初、思っていたより…」と指揮官も好感触【男子バレー】

北野正樹

2021.05.03

安定感あるパフォーマンスを披露した大塚を、中垣内監督も「プレーは堅実。アタックもうまく打っている」と評価した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

安定感あるパフォーマンスを披露した大塚を、中垣内監督も「プレーは堅実。アタックもうまく打っている」と評価した。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

「昨日の途中交代で、自分に何が足りないのか考えた。サーブもミスが少なくコントロールできるが、それも出来なかった」と反省した大塚は大会前、「五輪出場は、小さいころからの夢。やっとここまで来た。ここで結果を出せれば五輪に出場することもできると思う。自分はまだ若い。何もビビってプレーすることはない。世界にどこまで通用するか、肌で感じることができればいい」と話していた通り、臆せずプレーした。
 
「1日、1日、ワンプレーがアピールの場。一瞬たりとも気を抜くことは出来ない。強気でアグレッシブにプレーしていきたい」と自信を胸に決意を語る大塚を、中垣内監督は「高橋藍ほどの派手さはないが、プレーは堅実。アタックもそれほどパワーはないが、うまく打っている」と評価している。高橋藍、大塚について「(五輪メンバーの)12人入りを期待して選抜したが、そこまで自信があったわけではなかった。当初、思っていたよりメンバー入りの可能性は高くなった」と、嬉しい誤算でもあるという。サイドアタッカーの層を厚くするという当初の目的は達成し、柳田将洋(サントリー)を含めた選手選考から目が離せなくなった。

 男子代表は5月8、9日に群馬・高崎アリーナで紅白戦を行ない、その後、イタリアで約1か月間、FIVBネーションズリーグを戦った後、五輪代表の12選手が選ばれる。

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文●北野正樹(フリーライター)

【著者プロフィール】
きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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