さらなる伏兵は、フローラステークス(G2、東京・芝2000メートル)を快勝したクールキャット(牝3歳/美浦・奥村武厩舎)。今回から武豊騎手に手綱が渡る。
父スクリーンヒーローは2008年ジャパンカップ(G1、東京・芝2400メートル)の勝ち馬であり、母メジロトンキニーズは06年ダイヤモンドステークス(G3、東京・芝3400メートル)2着と、中長距離でこそ能力が活きる血統。行きたがる気性を名手がコントロールできれば、一気の浮上も有り得る。
1勝馬ながら“穴党”の注目を集めているのがククナ(牝3歳/美浦・栗田徹厩舎)だ。父は日本ダービーを制したキングカメハメハ、母のクルミナルは桜花賞で2着、オークスで3着に入ったディープインパクト産駒という、クラシックに縁が深い血統馬だ。
桜花賞では最後方から激しく追い込んだが、さすがに6着まで押し上げるのが精一杯だった。今回、新たに鞍上へ迎えるのは、若手ナンバーワンの評価が定まった横山武士騎手。最内の1番枠からどのような競馬を見せるか、楽しみな存在である。
その他、年明けデビューで2戦2勝のニーナドレス(牝3歳/栗東・友道康夫厩舎)も気になるが、筆者が”大穴”の連下候補として注目しているのは、ディープインパクト産駒のパープルレディー(牝3歳/美浦・奥村武厩舎)だ。
ダービー参戦を目指す牡馬が集結したゆりかもめ賞(1勝クラス、東京・芝2400メートル)に唯一の牝馬として出走し、最速の上がり時計で差し切って勝利を収めているのがポイント。初の重賞挑戦となった前走のフローラステークス(G2、東京・芝2000メートル)では6着に敗れて”壁”を感じさせられはしたが、その経験にプラスして2400メートルへの高い距離適性を活かし、どこまでトップホースたちとの差を詰めてくるか。いま一度、注目したい。
白毛の女王が二冠を制するのか、それとも桜花賞からの巻き返しを図る馬が現れるのか、また別路線組からニュースターが飛び出すのか。第82回オークスのスタートは23日の15時40分である。
文●三好達彦
父スクリーンヒーローは2008年ジャパンカップ(G1、東京・芝2400メートル)の勝ち馬であり、母メジロトンキニーズは06年ダイヤモンドステークス(G3、東京・芝3400メートル)2着と、中長距離でこそ能力が活きる血統。行きたがる気性を名手がコントロールできれば、一気の浮上も有り得る。
1勝馬ながら“穴党”の注目を集めているのがククナ(牝3歳/美浦・栗田徹厩舎)だ。父は日本ダービーを制したキングカメハメハ、母のクルミナルは桜花賞で2着、オークスで3着に入ったディープインパクト産駒という、クラシックに縁が深い血統馬だ。
桜花賞では最後方から激しく追い込んだが、さすがに6着まで押し上げるのが精一杯だった。今回、新たに鞍上へ迎えるのは、若手ナンバーワンの評価が定まった横山武士騎手。最内の1番枠からどのような競馬を見せるか、楽しみな存在である。
その他、年明けデビューで2戦2勝のニーナドレス(牝3歳/栗東・友道康夫厩舎)も気になるが、筆者が”大穴”の連下候補として注目しているのは、ディープインパクト産駒のパープルレディー(牝3歳/美浦・奥村武厩舎)だ。
ダービー参戦を目指す牡馬が集結したゆりかもめ賞(1勝クラス、東京・芝2400メートル)に唯一の牝馬として出走し、最速の上がり時計で差し切って勝利を収めているのがポイント。初の重賞挑戦となった前走のフローラステークス(G2、東京・芝2000メートル)では6着に敗れて”壁”を感じさせられはしたが、その経験にプラスして2400メートルへの高い距離適性を活かし、どこまでトップホースたちとの差を詰めてくるか。いま一度、注目したい。
白毛の女王が二冠を制するのか、それとも桜花賞からの巻き返しを図る馬が現れるのか、また別路線組からニュースターが飛び出すのか。第82回オークスのスタートは23日の15時40分である。
文●三好達彦