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格闘技・プロレス

「現役の選手に失礼ではないか?」熟考の末に9年ぶりのリングに立つ植松寿絵が語るGAEAISM「出場の決め手は里村明衣子」

どら増田

2021.06.08

「GAEAISMとは、未来へつなぐための再現です」と言い切る植松だが、当日対戦する千種&KAORU&広田にはいろんな思いがあるようで、「師匠であり、親でもある長与選手、KAORU選手には弟子として子どもとしての想いはとても書ききれないです」と話す。

「お二人が教えてくださった人生の基盤は何年経っても色褪せることなく輝き続けられるものなんだと言うことを、リングで全ての方に魅せる事が恩返しになる。そして、未来へつなぐ生き様になるのかと思います。広田はよくプロレス界に戻って来てくれたなと嬉しく思いますし、彼女はプロレス界に新たなジャンルを築いています。それは凄い事だし、尊敬します。すべてを広田ワールドにする領域展開的な力に対抗しつつ、楽しみたいと思います」

 当日も「昔のプロレスをするだけ。性能、ハイスピード、色彩感覚の素晴らしい現在のプロレスに同じ土俵で敵うわけがありません」と言い切る植松。では、彼女の言う昔のプロレスとは何なのか。
 
「私が長与千種から教えられた『間のプロレス』、自分自身を最大限引き出す為に間を魅せる技術ですね。なにはともあれ、百聞は一見に如かず。古き良き時代を見て感じてほしい。地味こそ派手にそそられるかもしれません」

 メインイベントでAAAWの権限を争う後輩たちには、「現代最高峰の試合を魅せて貰えるのでワクワクします。入場から試合、終わった後の感情の変化からインタビューまで、最高の物語を見られる事にいまから興奮しています」と期待を寄せる。そして、「この日は過去にも魅了されてください。そして現代の素晴らしさを再確認してください」とあらゆる世代のファンへのメッセージも口にした。

 現役時代はテクニシャンとして名勝負を繰り広げてきた植松が、当時どこまで“再現”をしてくれるのか? 楽しみである。

取材・文●どら増田

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