一方、オーストリアの『GRANDPRIX247』が注目したのは、角田がFP２でアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィに引っ掛かった際に、無線で「This idiot is using DRS all the way !（この馬鹿はずっとDRSを使っていやがる）」と罵倒したシーンだ。「このルーキーは猛烈に速い」としたうえで、「時に少しばかり熱くなりすぎる」と指摘した。

　本人も「弱点」と認めている“衝動”が今回も出てしまったわけだが、最近のレースでの彼は落ち着きがあり、それが結果にも反映されているという見方もある。オランダの『RN365』によると、チームプリンシパルのフランツ・トストは「プロセスが完全に正しい方へ向いている」として、角田が着実に進化を遂げていることを認めているようだ。
  「ユウキには、とても満足している。見事に持ち前のスピードを見せており、日々、セッションごとに上昇傾向だ。チームはシーズン後半に向けて非常に好調であり、ユウキも将来的に成功するだろうと楽観視している」

　チーム代表からもあらためて信頼を寄せられた角田。先週末を上回る結果を残し、ポテンシャルの高さを示すとともに、今後に向けて勢いを得ることができるか。

構成●THE DIGEST編集部

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