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バレーボール

【女子バレー】東京五輪で伝説のチームになれるのか? 中田久美監督が太鼓判を押す20歳の司令塔がメダル獲得の鍵に

THE DIGEST編集部

2021.07.21

 まさに一戦必勝とも言うべき短期決戦で、日本には何が必要か。相手のスパイクを粘り強く拾って繋ぐ守備力ももちろんだが、バレーボールは相手より1点でも多く取られなければ勝てない。攻撃展開を語るうえで欠かせないのはやはりセッターだ。

 今季、日本代表に初選出ながらセッターの籾井あきは中国との親善試合、ネーションズリーグでスタメンに抜擢され、成果を残してきた。高さや、ミドル、バックアタックを絡めたトスワークに、天才セッターと呼ばれた中田監督も「自分のイメージに一番近い」と太鼓判を押す。

 さらに、コミュニケーション力も籾井の武器だ。中田監督がチームのエースと名を挙げる黒後愛と練習や試合の中でどんなトスがどのタイミングで欲しいのか、徹底して話し合ってきた結果、黒後もネーションズリーグで本来の高さや迫力あるスパイクを打つ場面が増えた。
 
 籾井も「愛さんのポジションをどれだけ生かせるかがポイントになる」と言うように、レフトに黒後同様に攻撃力の高い古賀紗理那、石川真佑が入るが、サーブレシーブでも狙われるため負担は大きい。前衛時や後衛で黒後を生かせればそれだけ相手からすれば絞りづらく、黒後を警戒したら今度はレフト、さらにはミドル、と相手を上回る攻撃の幅が生まれる。

 初舞台となる五輪で籾井がどれだけ攻撃陣を生かせるか。プレッシャーのかかるポジションではあるが、所属するJTでもルーキーイヤーからレギュラーセッターの座をつかみ、連覇を成し遂げた経験もある。

 守りに入るのではなく、いかに“攻め”のトスワークで世界の強豪にぶつかることができるか。20歳の若き司令塔に注目だ。

構成●THE DIGEST編集部

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