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モータースポーツ

ハミルトンとフェルスタッペンの“接触騒動”は収束せず。元王者ハッキネンは「レースアクシデント」を主張!

THE DIGEST編集部

2021.07.22

 また、“外野”の論争もさかんであり、かつての「F1のボス」であるバーニー・エクレストンは「コーナーに入った時、フェルスタッペンの方が前におり、ハミルトンは下がらなければならなかった。スチュワードは10秒ではなく、30秒のペナルティーを与えるべきだった」と主張した。

 さらにフェルスタッペンの父親であるヨスも、10秒ペナルティーには不満を唱えたが、英国の専門メディア『THE RACE』は「今後はタイムペナルティーではなく、ポジションペナルティーを検討するべきかもしれない」と指摘した。

 一方、元世界王者のミカ・ハッキネンは、これを「典型的なレーシングアクシデント」と判断。「F1では常に起こり得ることだ。あれだけのスピードで、トップ争いが非常に厳しい場合は、特にその可能性は上がる。トップドライバーたちは、決して相手に譲ったりすることはない。経験上、熾烈な争いを展開していれば、ホイール同士が接触する危険性は常にあるものだと思っている」と語っている。
 
 レッドブルのマルコ顧問は、このアクシデントによって大破したフェルスタッペンのマシンについて、「75万ユーロ(約9800万円)の損害」と語っていたが、ホンダ側の見解ではそれを下回ると見ているようだという。

 一方で『Sky Sports』などは「100万ユーロ(約1億3000万円)を超える可能性もあり、今後のマシン開発に影響を及ぼす可能性がある」と報じており、予算制限が定められている中での大きな“支出”もまた、レッドブル勢の怒りを増幅させていると見る向きも少なくない。

 マルコ顧問は今後について、「我々とメルセデスの関係は、これまでも決して平和的ではなかったが、ハミルトンの行為によって、さらに緊張が増したと言えるだろう。ファンにとってエキサイティングなことかもしれないが、我々は最大限のスポーツマンシップを維持するよう努める」と語っているが、今後の両チーム、そして王座を争う2人のドライバーの対決がいかなる様相を呈することになるのか、世界中が注目していることだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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