専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
ゴルフ

マスターズ王者の松山英樹は金メダルを取れるか?立ちはだかるライバル、自国開催のプラス要素を探る【東京五輪】

山西英希

2021.07.28

 もちろん人数が少なくてもその顔ぶれは豪華で、先日の全英オープンで初優勝を果たした世界3位のコリン・モリカワを筆頭に、4位のジャスティン・トーマス、5位のサンダー・シャウフェレ、11位のビクトル・ホブラン、15位のロリー・マキロイとメジャーチャンプが目白押しだ。

 仮に松山を含めた6人だけで戦ったとしても3位以内に入るのは容易ではないだろう。20位以下の選手でも、シェーン・ローリーのように2019年の全英オープンを制した実力者が出場するだけに気を抜けない。それでも、マスターズでは彼らを抑えて優勝しているわけだし、ライバルが少ないことは好材料と見たい。

 さらに、松山にとって有利なのは開催コースが霞ヶ関CCであることだ。五輪開催が決まり、改造してはいるが、何度も下見に訪れているという。それこそグリーンの特徴から風向きまで徹底的にデータを取っているだろう。

 同コースは林間コースだが、比較的松山は林間コースと相性がいい。『三井住友VISA太平洋マスターズ』を開催した太平洋クラブ御殿場コースでは2勝を挙げ、狭山GCで開催した16年の『日本オープン』も制している。さらに、米ツアーとして習志野CCで19年に開催した『ZOZOチャンピオンシップ』でも2位に入っている。
 
 新型コロナの陽性判定を受けたことに関しても、いい休養になったと考えればいい。『全英オープン』を欠場せざるを得なかったのは残念だが、その分移動の負担も軽くはなったはず。

 メダル獲得は松山がどのようなコンディションで五輪を迎えるか次第だが、体調さえ戻っていれば、オーガスタで見せた豪快なドライバーショットと正確なアイアンショットを拝めるはず。メダル獲得どころか、金メダルの可能性も十分あるのではないか。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号