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バレーボール

バレー女子代表が1次リーグ最終戦を前に決意表明。中田監督は韓国戦で復帰の古賀に「彼女の覚悟を見た」と声を詰まらせる

北野正樹

2021.08.02

 自身はソウル五輪前に膝の靭帯を断裂しながら、ソウル、バルセロナ両五輪に出場。ロンドン五輪では、大会前に竹下佳江が左手の人差し指を骨折したまま、大会に出場しメダル獲得に貢献した。けがと戦った自らの経験をだぶらせ、リオデジャネイロ五輪代表を最終段階で外れ、この大会にかける古賀の思いが分かるからこその決断だったことを吐露した。

 古賀も「ドクターやトレーナーが韓国戦で復帰の計画を立ててリハビリをしてきたので、不安はなかった、普通に復帰するつもりでネガティブな考えはなかった。韓国戦に合わせられたのはうれしかった」と振り返る。ドミニカ戦に向けては「これまで積み上げてきたものを出せば、韓国戦のような展開にはならない。自分たちの甘さを明日は出さないようにしたい」と気持ちを引き締め、「1人1人が頑張るのではなく、チーム全体で頑張る気持ちが大事」と結束力をポイントに挙げた。
 
 荒木主将は「攻守に軸になり、コート内外で声掛けをしてくれる古賀のけがはチームに大きな影響があり、想定外の出来事だった。復帰した韓国戦では、いろんな思いが全身から伝わってきた。大きなエネルギーをもらっただけに、勝ち切れなかったことが悔しい」と語り、ドミニカ戦に向け「ここまで五輪にかけてきた思いを、チーム全体ですべて出す。先に進むんだという気持ちで臨む」と意気込みを見せた。

 ともに1勝3敗で並ぶドミニカ共和国戦との1次リーグ最終戦は、2日午後7時40分から。勝てば、準々決勝進出が決まる。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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