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モータースポーツ

角田裕毅、自己最高の6位入賞も専門メディアの評価は多くが厳しめ「ラティフィを抜けず多くの時間をロス」

THE DIGEST編集部

2021.08.03

 逆に「7」をつけた『RN365』は、「今季最高の結果を得るに相応しい良いドライビングを見せた。ガスリーを先行させた後には無線でチームに不満をぶつけたりもしたが、彼はアルファタウリに幾つかの貴重なポイントをもたらすために、スムーズでクリーンに仕事を果たした。金曜にクラッシュを喫した角田は、ミスなく決勝レースを終える必要があったが、日曜は彼にとって良い1日となった」と、ポジティブに評した。

 一方、『CRASH』も「7」だが、寸評では「日本人ルーキーは序盤で4位まで順位を上げたが、ラティフィを追い抜くことができず、多くの時間をロスすることとなった。レースの後半ではペースに苦しんだ。ポイントを獲得したことは良い点だったが、チームメイトに1周のタイムで大差をつけられたことはいただけない」と、綴っている。
 
 最後に採点も寸評も厳しかったのは『THE RACE』で、「5.5」を与えた同メディアは以下のように、日本人ルーキーの前半戦最後の一戦をネガティブに振り返った。

「フリー走行(FP)でリアからウォールに突っ込んだことで次のセッションを台無しにし、高速コーナーでのタイヤのグリップのなさに苦しんだ結果、予選ではピエール・ガスリーに1秒以上の差をつけられてQ1敗退となった」

「結局、予選、決勝ともにチームメイトには及ばず。それでも、難しい2日間の後、彼は1コーナーでの大きな幸運に恵まれた」

 角田本人も「最後まで車のバランスに苦しんだ」と語ったように、ベストパフォーマンスを発揮はできず、幸運な形でジャンプアップしたものの、徐々に順位を落としたというレース展開を考えれば、評価が厳しくなるのも仕方がないかもしれない(予選までの経緯を加味すれば、なおさらである)。とはいえ、決勝で大きなミスを犯さず、ポイントをチームに持ち帰ったことは評価してもいいだろう。最も大事な結果を残したことが、後半戦での飛躍の一助となるかどうかが興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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