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モータースポーツ

角田裕毅らF1ルーキーの前半戦の評価は?蘭メディアが「成長ぶり・無線・メディア対応」など様々な見地から検証

THE DIGEST編集部

2021.08.09

 また、「攻撃」については、角田、マゼピンは最初から攻めの姿勢を見ているのに対し、ミックは落ち着いた印象があったが、前述の通り、ハンガリーGPで珍しくフェルスタッペンやルイス・ハミルトンと同一周回で争う場面に恵まれ、前者とホイール同士が接触するほどのバトルを見せ、なおかつ引くべきところを心得ていた点について、同メディアは「少し驚いた」と綴り、彼の父のライバルでもあったデイモン・ヒルからの「戦闘機のようだ」との賛辞も紹介した。

「無線」という項目では、ミックがアゼルバイジャンGPでマゼピンの危険な動きで同士討ちしかけた際に「殺す気か」と声を荒げたエピソードを紹介した同メディアだが、やはりこれについてのエピソードの豊富さについては角田に勝る者はいないとして、バーレーンGPでの“罵声”に始まり、アゼルバイジャンGPでのチームへの「黙れ!」などのケースが列挙された。
 
 最後に「メディア対応」では、ミックが現在のドライバーらしい用心深さを備えているのに対し、角田は正直に心の内を明かすことを恐れておらず、F1の魅力を問われて「ケータリング」を挙げるなど、その面白さで好評を博す一方で、スペインGPでは「ピエール・ガスリーと同じ車なのか疑問だ」と大きな問題が生じかねない発言をしたと回想。マゼピンについては、数々の批判に対して臆することなく反論するものの、そこにユーモアが含まれており、“いじり”に対しても意外と寛容であると評価している。

「これまでのところ、いずれも浮き沈みを経験している。そして、今後の動向を見るのが楽しみな、魅力的な人材」と、最後に評されたルーキー3人。マシン性能の差もあり、3人でのコース上でのバトルが見られる機会は少ないが、後半戦でも彼らの成長ぶりに注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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