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バレーボール

東京五輪はすでに過去。これからの「柳田将洋」は何を目指すのか

北野正樹

2021.09.04

柳田には常に「ファン・ファースト」の思いがある。写真:北野正樹

柳田には常に「ファン・ファースト」の思いがある。写真:北野正樹

「タラレバや、こうだったらよかったということは、いくらでも言える。でもそれを言って何が変わるのかという話。言っていくだけ、たぶんカッコ悪いと思うし。じゃ、何が出来るかというと、現在から先にかけて反省を生かすことしかないと思う。日本代表で戦うチャンスがこれ以降、ないということではないと思うし、この経験がどこかで生かせると思って次のステップに進むしかないと考えている」

 次の目標にフォーカスするために導いた答えは、「結果はコートで出すしかない」だ。
「それまでの過程は、コートで結果を出すためのものでしかない。過程がいかによかれど、自分が求めている結果が出せなかったら、それを改善することにフォーカスしなければいけない。あくまでベクトルは自分に向け続けていかなければならない。例えば、外的要因などで自分の目標が達成できなかったと思っているのなら、それこそ自分にもっと足りていないところだと、自分を見詰め直すべきだと思う」と語る。
 
 これからの「柳田将洋」は、何を目指すのだろう。

「ゴールとしては、選手もファンも、もちろんチームもバレー界一体となって盛り上がるように、もっと多方面で注目されるようなスポーツにしたい。今の僕の力では変えることは出来ないので、もっといろんな話を聞かせていただきながら、いろいろ勉強したい」
「教科書に載っていたり、既存のレールとかはないわけで、自分たちで作っていくことしかできない。白い画用紙に自分たちで地図を書かなきゃいけない、というくらい難しいことで、今の僕にはイメージできるかどうか、というくらいしかない」
「組織に責任を負わせたりとかは、僕ら外の人間には簡単だが、僕としては当事者になって、組織だったら何が出来るのだろうか、当事者になって協力してやっていくような、自分の役割作りからしていければいい」

 選手として、柳田の発信はすでに始まっている。ツイッターはもちろん、昨年5月からはバレーボールのスキルや様々なテーマを直接、伝えていく「Yanagida Masahiro Academy ❝Garden❞」をスタートさせ、競技の強化・普及にも携わる。
 

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