韓国バレーボール界がふたたび揺れている。今度は2020-21シーズンの男子リーグで、MVPを獲得したチョン・ジソク（大韓航空ジャンボス）に絡むスキャンダルだ。
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　事の発端は、同選手の元交際相手が公式インスタグラムに掲載した告発だった。女性の自宅に隠しカメラを設置したり、携帯電話を破壊したり、さらにはデート中に友人たちの前で交際相手に罵声を浴びせて投げ飛ばす愚行にも及んだという。女性は警察に告訴した事実を明かし、「静かに謝ればよかったものを、シラを切るとは許せない。世間にどんな人間なのかを知ってもらうことにする」と怒りが収まらない。

　告発は匿名でなされたが、投稿された画像などによってチョン・ジソクである可能性が一気に浮上。しかもその画像のひとつは、女性に向かって男性が跪いているもので、同選手が謝罪しているようにも見える。元交際相手はチョン・ジソクが書いたとされる遺書の存在も明らかにしており、以前のトラブルの際に同選手が自殺を図ったことがあったと告白。「わたしに行なったことへの過ちだけでも認めてほしかったが、拒否された。何度かチャンスを与えたが無駄だった」と、告訴に至った理由を説明している。
  　ネット上での大炎上を受けて、所属する大韓航空ジャンボスが翌２日に声明を発表。「一連の論議となっている件について、バレーボールを愛してくださるすべての人びとに深くお詫び申し上げる。当該選手はすでにチーム練習から除外され、当局の捜査に誠実に協力している。球団としても捜査の結果に基づいて厳正な措置を取る予定だ」と記している。

　韓国において、いまやバレーボールは国技と形容してもいいほどの人気スポーツだ。その26歳のトップスター選手が、かの双子姉妹に続くスキャンダルで特大の話題を提供してしまった。チョン・ジソクは警察で取り調べを受けているようだが、今後本人の口からどんな言葉が飛び出すかで、世論の声色も変わってくるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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