専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
格闘技・プロレス

鈴木真彦が感じた那須川天心の「巧さ、強さ」。武尊戦は「動きがないのでマジで分からない」

橋本宗洋

2021.09.24

 ボクシングがレベルアップし、その上でキックボクサーとしての完成度、パンチと蹴りのバランスも高めてくるであろう次戦。その舞台は大晦日のRIZINになると那須川は語っている。キック最終戦は、年が明けてからのRISEだ。

 誰もが期待する武尊戦に関しては「動きがないのでマジで分からない」、「決まってないので何も言えない」という状況。その一方で、今大会のセミファイナルでは同じTEAM TEPPEN所属の風音が53キロトーナメントで優勝している。しかも決勝で勝ったのは、那須川もその実力を認める志朗だ。

 試合後の風音は「言っていいのか分からないけど」と那須川との対戦をアピールした。これに「ジムではボコボコにしてますけど、ストーリーとしては面白い」と那須川。決まればやるというスタンスだ。
 
 ただ同門だけに、周囲としては慎重になる部分もある。ジムの代表は那須川弘幸氏。天心の父である。「対戦の可能性は低いですけど、ゼロではない」とはRISE・伊藤隆代表の言葉だ。

 キックボクシングは残り2試合。カウントダウンが進むごとに、誰と闘うのか、どんな試合になるのかと注目度は上がっていく。それでも 那須川のスタンスが変わることはないだろう。それは“強くなること”勝つために闘うこと“だ。

 今回の鈴木戦も、ノックアウトを狙って強引に攻めるような場面はなかった。勝負の哲学を崩さないのも、那須川天心の強さなのだ。

文●橋本宗洋

【RISE PHOTO】パンチで勝負した那須川天心が鈴木真彦を判定で破りデビューからの連勝を45に伸ばす

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号