――大会期間中、食事はどのようにされていたのですか？ 

「競技期間中は普段から練習している合宿所、ナショナルトレーニングセンターだったので、いつもの食事と一緒です。本当にバランスの良い食事ができ、いつもどおり食べることができたからこそ、みんな力を発揮できたんじゃないかなと思います」 

――例えば試合前で緊張して食事が食べられないことなどはありませんでしたか？ 

「実はそれが選考レースの時にありました。やっぱり緊張して食べられないとパフォーマンスにも影響は出てくるので、今回はなるべく普通どおりに過ごそうと意識しました」 
 
――食事の内容で特に心がけたことはありますか？ 

「普段は唐揚げとか脂っこいものが好きなのですが、試合前は脂っこいものを控えて、脂質が少ないものを食べるようにしていました。同じお肉でも揚げたものではなくて炒めてあったりとか、茹でていたりとか、そういう調理の仕方でメニューを選ぶように意識しました」
 
――五輪は本当にわずかな人しか体験できない生活であり、試合であると思いますが、全体を振り返ってみて今後に繋げたいことはありますか？ 

 「本当にこの舞台で戦えたことがすごく幸せでした。なので、今後もっともっと頑張っていきたいなって思いましたし、多くの方に自分の卓球を見ていただけるように、卓球界にも貢献できるような選手になっていきたいです」 

――パリ五輪が３年後ですが、そこを見据えてこういうことをやっていきたいというものはありますか？ 

「今回、試合の前に卓球の映像を毎日ものすごく見ました。練習は変わらずやっていたのですが、以前の私は映像を見ることは少なかったと思います。今回はオリンピック前から自分の打っているところや、対戦相手の試合を毎日見るようにしていました。色んな国の選手の試合を一回り見て頭に入れておくことができたので、試合前にバタバタすることもなく、しっかり戦術が立てられました。また、そのおかげで卓球への理解が深まった気がするので、今後も継続していきたいと思っています」