同メディアは「姉妹にはふたつの道があった」と示し、「キャリア続行を頑として目ざすか、それとも被害者に謝罪をして和解に持ち込み、国内での信頼回復に努めるかだ。だが、ふたりは明らかに前者を選択した」と断じる。そして、次のように続けた。

「この決断によって、彼女たちが失うものは取り返しがつかないほど大きい。ギリシャ行きは片道切符の過酷な旅に向かうに等しく、もう韓国バレーボール界には戻れないだろう。代表チームへの復帰の道は完全に閉ざされたわけではなかったが、みずから永遠の別れを選んだのである」

　さらに「姉妹は“#MeToo”運動にまで発展した大騒動の当事者であるという自覚がない」と指摘し、「謝罪なき旅立ちは、いじめ問題に敏感な韓国の人びとを刺激してやまない。国外脱出後になにをやっても手遅れだろう。もはや後悔しても無駄だ。状況はもう変わらない」と言い切った。
  　晴れてPAOK移籍が成立した双子姉妹。ギリシャ・リーグの開幕は10月９日に迫っており、PAOK側は早急な渡航とチーム合流を望んでいる。はたしてふたりは、数週間ぶりに公の場に姿を現わし、なにかしらの声明を発表するのか。ソウルの国際空港は待ち伏せる大勢のメディアでごった返すだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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