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モータースポーツ

角田裕毅の最終戦ポイント獲得の必要性を専門メディアが力説。英サイトはルーキーを「1つの失敗」と厳しく評価も

THE DIGEST編集部

2021.12.10

 英国の専門メディア『THE RACE』は、「1つのマイルストーンと1つの失敗」と題した記事で、ガスリーが安定したレースで6位フィニッシュし、一方の角田は無理な仕掛けでポイント獲得のチャンスを逸してしまったサウジアラビアGPを、今季のアルファタウリの状況を象徴するレースのひとつだとした上で、「おそらく全チームの中でも3番目に速い車を持っていたが、ツノダの苦戦によって、ガスリーは単独での戦いを多く繰り広げてきた」と指摘した。

 十分なチャンスがありながら、結果に結びつかなったことについて「アルファタウリが完璧な週末を過ごすことができないのは残念なことであり、来季、可能性を無駄にしないためにチームは何かを変える必要がある」と主張するが、それが角田を指していることは間違いないだろう。
 
 とはいえ、同メディアは角田の能力に対しては疑いを持っておらず、また「ここ数週間で間違いなく改善され、自信を取り戻した」とシーズン中の成長を認めている。また、「特別、批判されるような致命的なミスは犯しておらず、大きく期待を裏切ったり、チームの努力を無にしたりするようなこともない」と綴り、あくまでもミスはルーキーとしての許容範囲の中にあるとしている。

 その上で、今季のアルファタウリの特徴として、1ラップでの速さ、レースでの困難、ガスリーのエクセレントな仕事とともに、「ポテンシャルをフルに出せないツノダ」と同メディアは指摘したが、一方で「ジェッダでのレースの後も彼は自信を失わず、この先、より良い仕事をしなければならないことを理解し、落ち着きを見せている」とポジティブな印象も綴っている。

 最後に可能な限りのチーム貢献を果たしてルーキーイヤーを良い形で締めくくりたい角田。来季、飛躍を遂げるためにも、今週末の最終戦は非常に重要なものとなりそうだ。

構成●THE DIGEST編集部

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