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モータースポーツ

優れた才能、因縁、敵意…フェルスタッペンとハミルトンの同点最終対決に米メディアが注目!「F1史の最高のライバル関係」

THE DIGEST編集部

2021.12.10

今季のF1はいよいよ最終戦。才能あふれる両雄の対決は見ものだ。(C)Getty Images

今季のF1はいよいよ最終戦。才能あふれる両雄の対決は見ものだ。(C)Getty Images

 2021年F1世界選手権は、今週末のアブダビ・グランプリが最終戦。369.5ポイントで並んでいるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)による熾烈なチャンピオンシップ争いも、いよいよここで決着がつくことになる。

 最終戦でのチャンピオン決定は、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)がハミルトン(メルセデス)を下した2015年以来、違うチーム同士の争いではセバスティアン・ヴェッテル(レッドブル)がフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)を下した2012年以来のことなり、同ポイントでの最終戦決着はエマーソン・フィッティパルディ(マクラーレン)がクレイ・レガッツォーニ(フェラーリ)を下した1974年以来、2回目のことである。

 史上最多となる年間22レースで争われているチャンピオンシップの最終戦には、例年以上に多くの注目が集まっているが、米国のスポーツ専門チャンネル『ESPN』は、フェルスタッペンとハミルトンを「F1の歴史における最も偉大なライバルのひとつ」と認め、その理由を様々な視点から挙げている。
 
 第1のポイントとしては「異なる世代のタレント同士」であること。36歳になる7度の世界王者であり、歴代最強王者といわれるミハエル・シューマッハーと肩を並べ、追い越そうとしているハミルトンと、そのシューマッハーのチームメイトだったヨスの息子であり、ハミルトンが樹立してきた偉大な記録を破る可能性を秘めた24歳のフェルスタッペンによる最終対決は、同メディアいわく「ハリウッドの映画制作者の夢のようなものであり、これまで見たことない結末のひとつ。そして2世代による古典的な物語」であるという。

 両ドライバーのキャリアにも類似点があり、どちらも幼い頃から素晴らしいタレントと見なされ、ハミルトンはマクラーレン、フェルスタッペンはレッドブルとメルセデスの引き合いの末に前者のプログラムに参加し、それぞれ2007年、2015年にF1デビュー。ハミルトンは初年度から王座争いを展開して2年目で世界王者となり、フェルスタッペンも2016年に最年少優勝を果たすなど、早熟ぶりを見せるも、一方でF1キャリアの初期では不安定さと乱暴さを露呈して他のドライバーから批判を受けた点も似ていると指摘する。
 

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