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マラソン・駅伝

【箱根駅伝|実力番付】駒澤、創価、青学、國學院の4強が軸。東洋はシード権争いか

佐藤俊

2022.01.01

 上位8チームから少し差がある帝京大、東洋大は、シード権を争うことになりそうだ。

 帝京大は、4年連続でシード権をキープしており、中野監督は毎年、箱根にうまくチームをフィットさせてきている。区間オーダーには山に強い細谷翔馬(4年)と3区エースの遠藤大地(4年)がおり、往路を順調にいけばその貯金で復路をうまくつなげ、シード権は確保できそうだ。ただ、毎年、一人、二人ブレーキが出ているので、そこを10番内に抑えることができればもう少し上の順位も見えてくるだろう。

 前回3位の東洋大は、今回は厳しい戦いを強いられるかもしれない。主力となる4年生が宮下隼人と蝦夷森章太の二人だけで、エースも不在だ。5区の宮下と出雲5区区間賞、全日本4区区間賞の石田洸介(1年)は快走を計算できるが、総合力でいうと箱根の優勝争うチームと差がある。前々回は、エースの相澤晃を擁しながら2区間に大きなブレーキが出て、10位に終わった。今回は大エースがいない分、1区間でもブレーキが出ると順位に大きく影響し、シード権圏外に落ちる可能性もある。
 
 中央大は、前述の上位陣を喰いそうな勢いがある。全日本大学駅伝は8位に入り、10大会ぶりにシード権を獲得した。1万メートル28分台が12名おり、区間配置が適材適所でうまくハマり、吉居大和(2年)が1区で流れを作ることができれば、おもしろい駅伝ができる。

 東海大は、2年前に黄金世代が、昨年に3本柱が卒業し、今回は急激にチーム力がダウンしている。出雲駅伝は9位、全日本大学駅伝12位でシード権を逸した。大エースの石原翔太郎(2年)を故障で欠き、喜早駿介(2年)、佐伯陽生(2年)ら駅伝を支えてきた選手もエントリーから外れ、区間オーダーにも苦慮しそうだ。序盤で遅れると取り戻す選手が不在ゆえ、いかに先頭グループについていくか。東海大にとって試練の箱根になりそうだ。

文●佐藤俊(スポーツライター)

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