専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅のF1初年度を酷評した海外メディアが2年目の課題を指摘!「冷静な頭と確実性を保つこと」

THE DIGEST編集部

2022.01.05

 そして、「間もなくしてユウキはチームメイトによって“粉砕”された」と表現した同メディアは、「バーレーン、シュタイアーマルク、アメリカ、アブダビで良いパフォーマンスは見られたが、ペースはまだまだ不足していた」と記述。そして、注目を集めた彼の無線での罵声について「それは嫌悪感を覚えるものだった。規律と謙虚さの欠如、そしてチームを批判して後で謝罪するなど、成熟度も欠けていた」と切り捨てた。

 終盤に入り、チームの手厚いサポートでドライビングやレース運びは向上してきたものの、同メディアからすれば「苦いお茶のポットに小さじ1杯の砂糖を入れた程度」のことであり、前述の通り、幾つか良いレースを見せたものの、「残念ながら、それぞれの輝きには必ず、多くの“影”がついて回った」として、4位入賞を果たしたアブダビGPについても、ファイナルラップでヴァルテリ・ボッタスを抜いた後、次のストレートでギアチェンジを誤ったことを例に挙げるなど、ミスが多かったことを指摘している。
 
 他にも、チームメイトとの差が歴史的なレベルで大きかったことを、過去の多くのデータを用いて示すなど、角田への酷評が続いた同メディアだが、一方で昨季のドライバーだったダニール・クビアトとの比較では、その経験値を考慮した上で、角田の方が優れていると判断。また、新人なのに、今季最も飛躍を遂げたドライバーのひとりであるガスリーと比較されることや、メキシコGPで“身内”のレッドブルから不当な批判を受けたことなどを挙げ、「この日本人に対して気の毒に思うことは多々あった」とも綴った。

 そして、「多くの欠点が存在する」としながらも、「もっと時間が必要な有望なドライバー」「F1での才能を垣間見せた」と評価。「週末全体をまとめられれば、彼は初年度から本当にうまくいっていただろう」「プレッシャーはさらにきつくなり、小さな失敗も厳しい評価の対象となる新シーズン、彼は冷静な頭と確実性を保つことが重要だ」と課題を挙げ、「アブダビが偶然でなかったことを、ユウキは示す必要がある。さもなければ、レッドブルのヘルムート・マルコは躊躇なく別れを告げるだろう」と、記事を締めている。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】自己最高の4位フィニッシュを飾った角田裕毅のオンボードカメラ映像

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号