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モータースポーツ

「ガスリー&角田裕毅」のコンビがアルファタウリにとって“好都合”な理由とは?チーム代表は新シーズンに期待も「予算上限」に苦悩

THE DIGEST編集部

2022.01.18

 高いポテンシャルを秘めた車を与えられ、ガスリーという予選でトップ5にも何度も入れる力を持った経験あるドライバーと走れるという環境は、時にルーキーに時に強いプレッシャーをかけることにもなったが、これによって角田は成長を遂げ、またチームの総合力を高めることになるとトスト代表は主張する。これは、ミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンを擁するハースには期待できないものであるようだ。

 このように、ドライバーに関しては自信を窺わせるチーム代表だが、現時点で懸念する点として、新シーズンの予算上限の変更を挙げる(スポーツ専門メディア『Sportitnow.com』より)。2021年に1億4500万ドル(約168億円)と定められていた予算上限が新シーズンでは500万ドル(約5億8000万円)削減されることになるが、この微減が多くのレギュレーションに対処しなければならないチーム首脳にとっては「悪夢」になるのだという。
 
 これは年間21戦を前提にした規定ということで、23戦になれば1戦120万ドル(約1億4000万円)、またスプリント予選導入のレースでは1戦10万ドル(約1200万円)が追加されることになるが、トスト代表は「昨季は制限額を大幅に下回ったが、今回はレッドブル・テクノロジーから多くのパーツやデバイスを購入することになり、すぐに上限に達してしまう。この状況は我々を苦しくする可能性があり、最初からうまく計算する必要がある」と語っている。

 パフォーマンスの優れた車を開発することはチームの死活問題となり、この点は非常に気にかかる点だ。そしてこの予算には、トラブルによる車の修理代も含まれるため、角田も昨季のようなミスによるスピンやクラッシュの連続は絶対に避ける必要があり、この点からも2年目の成長を示さなければならない。ドライバー、チームともに多くの課題をクリアして、アルファタウリが新シーズンで快進撃を披露できるか、非常に興味深いところだ。

構成●THE DIGEST編集部

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