専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
フィギュア

「スケート人生のすべて」を懸けて――念願の五輪に挑む樋口新葉が進化を遂げた理由とは?【北京五輪】

長谷川仁美

2022.02.02

 今シーズン11月のアイスチャレンジのショートプログラムで、きれいなトリプルアクセルを決めると、7人のジャッジから、GOE(出来栄え)で+2~+4と高く評価された。大きな成果だ。その翌週のGPフランス国際では、ショートプログラムではトリプルアクセルが1回転半に。だが、ここで崩れない。フリーでは、トリプルアクセルを、1/4回転足りない「q」判定にとどめ、残るジャンプをダイナミックに決め続けた。

 そして、12月の全日本選手権。フリーで演じた『ライオンキング』終盤のステップシークエンスとコレオシークエンスの笑顔と力強さ。演技直後の「やったあ!」のシャウト。そして、北京五輪代表に選出された。
 
 夢の舞台が、近づいてきている。

 北京五輪で見せるのは、樋口新葉という人物の物語だ。「今までのプログラムでは、(曲の)物語とかを演じてきたけど、今年は自分のスケート人生をすべて見せられるよう」に、技術面も表現面も練習してきた。北京五輪で、21歳のスケーターとしてのひとつの集大成を、見せる準備はできている。

取材・文●長谷川仁美

【関連記事】「幸せでいっぱい」坂本花織が3年ぶりの全日本フィギュア制覇! 2位樋口新葉、3位河辺愛菜

【関連記事】「感動の結末だ!」三原舞依の“女王返り咲き”に露メディアも賛辞!両プログラムを「すべて完璧にこなした」

【関連記事】元世界女王メドベージェワが「これ以上は絞り出せない」と“選手引退”を暗示。五輪銀メダルも「満足している」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号