1994年リレハンメル五輪でアイスダンス銀メダルに輝き、現在は指導者のアレクサンデル・ズーリン氏は『Sport24』の取材に対して次のように話した。

「私はエテル・トゥトベリーゼという人間をよく知っている。彼女は教え子が要求を全うできず、モチベーションを下げてしまったなら、躊躇なく関係を解消するだろう。続けてもお互いに苦しくなるだけだからだ。アリョーナは２シーズン連続で結果を残せず、明るい展望を描けなかった。そこに怪我が追い打ちをかけて、オリンピック出場も消えた。（新コーチとなる）エレーナ・ブヤノワは素晴らしい指導者だ。アリョーナに寄り添い、彼女にとって正しい道を探してくれるだろう」
 
　加えてズーリン氏は、ISU（国際スケート連盟）がシニア大会に参加できる最低年齢を15歳から17歳に引き上げる改定案は、コストルナヤにとって追い風だと見る。「彼女は大人のスケーターで、本当に才能に恵まれている。これから熟成され、もっと輝きを放つと信じているよ」と期待を込めた。

　新天地の選定を行なったのもトゥトベリーゼ氏だったのかなど、舞台裏がいまひとつ判然としない今回の移籍劇。いずれにせよファンは、怪我からの完全復活を果たし、ふたたび氷上で華麗なパフォーマンスを披露するコストルナヤの姿を切望している。

構成●THE DIGEST編集部

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