リーグレギュラーラウンド最終戦となった4月3日のウルフドッグス名古屋戦は、勝てば3位で決勝に続くファイナルに進出、負ければ4位に転落しシーズンが終了する大一番。清水は、勝利を決めた第4セットにサービスエースを含む9得点。試合全体でもアタックでチームトップの21得点を挙げて、ファイナル進出に導き、試合のMVPにあたる「VOM」に選ばれた。
ヒーローインタビューでは「両チームの応援だけでなく、バレーを応援してください」と締めた清水。「プレーしていてもすごく面白くてやりがいがあった。バレーの面白さをもっと知って、周囲に伝えてほしかった」と思いを語った。
ここ2、3年、清水は自身のプレーだけでなく、バレー人気をさらに高めることに目を向けている。チームのSNSで笑いを誘う演出にも積極的に参加するなど「バレーに関心を持ってもらえるなら、”客寄せパンダ“でも構わない」と言い切る。
「食卓で、プロ野球の試合が話題になるように、バレーの話も出るようにしたい」
4月4日に発表された日本代表男子メンバー35人に清水の名前はないが、よき理解者を得てバレーの〝伝道師〟として突き進む。
文●北野正樹(フリーライター)
【著者プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。
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