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東京五輪でメダル“ゼロ”の瀬戸大也が再出発!“基礎固め”プランを練る彼が目指すタイムは?【日本選手権】

THE DIGEST編集部

2022.04.26

「あくまで目標はパリ五輪です」と強調している瀬戸は、今年1年を基礎固めに充てるというプランを持っており、泳ぎ込みを重視していきたいという考えがある。今回の日本選手権はそういった意向を反映させ、エントリーしているのは男子200メートル自由形、男子400メートル自由形、男子200メートル平泳ぎ、男子400メートル個人メドレーの合計4種目。専門の200メートル個人メドレーや、得意とするバタフライの出場は見送った。

 とはいえ、押しも押されもせぬ実力者の瀬戸だけに、専門外の種目のタイムを自身の現在地を計るバロメーターとする算段を持っているのは間違いない。また、勝負種目である男子個人メドレーは、200メートルも400メートルも10年以上世界記録の更新がないため、瀬戸自身が過去に出した日本選手権でのタイムと今回のタイムを比較することで、世界での位置取りの目安が分かっていくだろう。
 
 基準となる400メートル個人メドレーのタイムを振り返ると、瀬戸は2016年の日本選手権を4分13秒52で泳ぎ(萩野公介に続く2位)、リオ五輪本番では4分9秒71で銅メダルだった。2019年の日本選手権では4分9秒98で泳いで優勝し、世界選手権では4分8秒95で金メダルだった。

 昨年は4分9秒02で優勝。東京五輪では決勝進出ラインとなるタイムを読み違えてスローペースで泳いでしまい、4分10秒52でまさかの予選落ちとなったが、今年の日本選手権で目安となるタイムも昨年と同様で、4分9秒台前半を出せるかどうかが評価ポイントになっていくだろう。

 夏に控える世界選手権、秋のアジア大会。いずれも瀬戸の活躍が、パリ五輪での日本代表全体の成績を占うものになっていきそうだ。

文●矢内由美子
 

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