一方“穴狙い”でピックアップしたいのはアンドヴァラナウト(牝4歳/栗東・池添学厩舎)。昨年はローズステークス(G2、中京・芝2000m)を快勝して、続く秋華賞も3着に健闘。愛知杯(G3、中京・芝2000m)こそ11着に大敗したが、前走の阪神牝馬ステークス(G2、阪神・芝1600m)では2着に入って復調ぶりをアピールした。流れが向けば上位進出もあり得る。
また、昨年の阪神牝馬ステークス(G2、阪神・芝1600m)を制したデゼル(牝5歳/栗東・友道康夫厩舎)も、今年に入って牝馬限定重賞を連続3着したように、追えば必ず伸びてくる末脚は侮れない。
最後に、私的に狙ってみたい大穴候補を1頭挙げておく。二ケタ人気が予想されるクリノプレミアム(牝5歳/美浦・伊藤伸一厩舎)がその馬だ。
3月の中山牝馬ステークス(G3、中山・芝1800m)を15番人気(単勝オッズ97.4倍)で勝利を収めてファンを驚かせたクリノプレミアムは、続く福島牝馬ステークス(G3、芝1800m)でも6番人気で2着に健闘。前走がフロックではなかったことを自ら証明した。今回はメンバーが揃ったG1ゆえ、当然人気はないだろうが、松岡正海騎手に乗り替わって突如一変したこのオルフェーヴル産駒を連勝系馬券の”相手”に加えて夢を見るのも一考ではないだろうか。
文●三好達彦
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