対戦相手の質、かかったタイトルの数、舞台の大きさまでを考慮に入れれば、今戦は2014年12月、スーパーフライ級王者になったオマール・ナルバエス(アルゼンチン)戦と並ぶ井上のキャリア最高のパフォーマンスだったろう。格的には最大のビッグネームである2人を相手にベストファイトを見せているのも、何かを象徴しているように思えてくる。
2人のレジェンドが再対決した今戦は、アメリカでも軽量級の範疇を超えた話題を呼んだ。メインイベント開始は米東部時間で朝8時過ぎという厳しい時間帯ではあったが、この早さでは他に何のイベントも行われていないことがむしろ幸いに働き、第1ラウンドのゴングが鳴る頃、ボクシング・メディアのSNSは井上対ドネア戦一色になった。
それほどの注目度の中で、39歳になったとはいえ殿堂入り確実の強者を完璧に葬ったことの意味は大きい。今から10年後も、20年後も井上のキャリアが振り返られる際、“ドラマ・イン・サイタマ2”は歴史的王者のピーク・パフォーマンスの1つとして語り継がれていくに違いない。
文●杉浦大介
【著者プロフィール】
すぎうら・だいすけ/ニューヨーク在住のスポーツライター。MLB、NBA、ボクシングを中心に取材・執筆活動を行う。著書に『イチローがいた幸せ』(悟空出版 )など。ツイッターIDは@daisukesugiura。
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文●杉浦大介
【著者プロフィール】
すぎうら・だいすけ/ニューヨーク在住のスポーツライター。MLB、NBA、ボクシングを中心に取材・執筆活動を行う。著書に『イチローがいた幸せ』(悟空出版 )など。ツイッターIDは@daisukesugiura。
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